クレイジークラスルーム

けん玉マスター

3話 異質の記憶

異能授業。
ここ桜木学園は異能者を育てるための学校。
そのため毎日6限は異能を使いこなせるようにするための異能授業が行われる。
1年4組も初めての異能授業に臨んでいた。
「異能授業について説明する。…と言っても…君たちの異能は育てても何の役にも立たないとは思うがな。」
いつも通り見下した態度で教壇に立ち、話をする奥寺先生。
「異能は人それぞれだ。皆異能によって別れて授業を受けてもらう。」
奥寺先生は生徒一人一人に決まった場所を教えていく。
「…森下、お前は小体育館だ。」
「はい!」
「星乃海は図書室。」
「は、はい。」
「以上だ。」

え?俺は?

「あの…俺はどこに行けば…?」
「鼎…君はこのあと話がある。教室で待機するように。」
「は、はあ…。」


「蓮也、お前異能が地味すぎて退学になったんじゃね?」
「現実味のあることを言わないでくれ。」
「じゃ、俺は異能授業、頑張ってきまーす!」
「ああ…。」
「か、鼎くん…!」
「星乃海?」
星乃海が話しかけてきた。
「が、頑張ってね!」
「?、ああ。」


教室で待機していると奥寺先生が戻ってきた。
「待たせてすまなかったな。鼎。」
「…いえ。」
「ついてこい。」
「?…分かりました。」


「…本当にここなんですか?俺が呼ばれたのは。」
「ああ。」
先生が止まったのは理事長室の前だった。
「理事長が君に話があるそうだ。」
「理事長が…?」
「ああ。私は立ち会えないことになっている。失礼のないようにな。」
「はあ…。」


コンコン…
「1年4組、鼎です。」
「…入りたまえ。」
少し遅れて声がした。
「…失礼します。」
理事長室は大きな窓がある部屋だった。
(校門から見えた窓はここか…。なんともまあベタな理事長室だな…。)
椅子に腰をかけていたのは40代ぐらいの男性だった。
「…座りたまえ。」
「はい…。」
「…」
「それで…俺はなんでここに呼ばれたのでしょうか…?」
「それは君がよくわかっているはずだろう?」
「…なんのことでしょうか?」
「誤魔化さなくていい。私は君のことを昔から知っている。この学校に君の願書が提出された時は驚いた。まさかこの学校を選ぶなんてね…。君は異能を嫌っていたはずだ。」
「…父の関係者ですか?」
「すまない。自己紹介が遅れたね…。私は桜木   圭司さくらぎ   けいじ。今はこの学校の理事長を任されているが…昔は異能者研究所で働いていた。かの有名な…叶江   聖樹かなえ   せいじゅ先生の元で働いていた。」
「…」
「君のお父さんの下でだ。」
「なるほど…それで俺の事を知っているわけですね…。」
「そうだ。」
「それで?ここに呼んだのは何故です?俺が…危険だから…ですか?」
「それもあるかもね…。」
「あなた方が俺を危険因子にしたのでしょう?よくそんなことが言えますね…。」
「…恨んでいるのかね…?」
「お忘れですか?俺はあの時から…感情と言うものはありませんよ…。」
「…」
「それで?この学校を去れ…とでも?」
「それは無いさ。君は立派な異能者だ。この学校で学ぶ権利がある。」
「それなら何故俺を呼んだんですか?」
「聞いてみたかったんだ。何故学ぶ必要のない君がこの学校に来たのかを。先生の最高傑作である君はこの学校で何を学ぶ?何故ここに来たのか…をね…。」
「…知りたくなったんですよ。」
「知りたくなった…?」
「あの男の考えていることをね…。」
「ふっ…この学校に通えばわかるとでも…?」
「どうでしょうね…。ただ近づけるとは思っています。」
「そうか…。好きにするといい。僕は君の邪魔をしないよ。」
「そうですか…。その割には俺は4組に配属されました…。故意があるとしか思えませんがね…。」
「なんのことやら…。」
「まあいいです。クラス分けなんてどうでもいい。俺は俺の学びたいことを学びますから。」
「ああ。励たまえ。」
「…失礼します。」
蓮也は理事長室を後にした。


蓮也が去った後、理事長は煙草に火をつけた。
「ふぅ…流石はあなたの子だ…。考えていることがまるでわからない…。」
理事長は立ち上がり戸棚から1冊のファイルを取り出す。
「君は…何がしたいんだ…?」
その中から1枚の紙を取り出した。
「…実験No.001 鼎  蓮也…か。君をこう呼ぶのは7年ぶりだな…。…改造異能者…鼎  蓮也…。」


理事長室を出るとそこで待っていたのは奥寺先生だった。
「…話は?終わったのか?」
「ええ。」
「そうか…。皆はまだ授業中だ。君はやることがないだろう?帰宅しても構わない。」
「…分かりました…。失礼します。」


この際だ。
ほかのクラスの異能授業を見に行くことにした。


グラウンドに行くと数人の生徒がドッジボールをしていた。


そびえる壁ハイウォール!」
「ちっ!その異能せこいだろ?!」
「へ!異能授業なんだよ!これは!」
「…俺に貸せ。」
「早田さん…。」
早田と言われた男はボールを受け取ると軽く壁に向かい投げつける。
「そんな玉じゃ壊せねーよ!」
ピシ…
「は?」
「…俺の異能に壊せない物なんてねえ。」
「ぐあー…!」
ボールは生徒を数メートル後方に吹き飛ばした。
「流石です!早田さん!」
「…」


なるほど…。2組ともなると異能は別格か…。


少し見たあと蓮也は帰路に着いた。




1週間ほど間が空いてしまいました!
ごめんなさい!
言い訳をしますと中間テストがありまして…。
頭を使うと死にそうだったんで…。
今日から通常通り2日に1話更新に戻します!


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コメント

  • Qual

    面白そうではあるけどよう実やなぁ⋯

    3
  • りよーう

    よう実?

    3
  • かつあん

    レンヤくんって改造人間だったの!?それは意外だった...

    1
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