クレイジークラスルーム

けん玉マスター

1話 自己紹介

「自己紹介…やりませんか?」
そう言って少女、日下夏美はみんなに問いかけた。
さすがにこれだけ可愛い子がお願いして断るような馬鹿は居ないだろう。
「い、いいねぇ…やろうぜ!」
「わあ…!ありがとう!みんな!」
おお…眩しい笑顔だ…。
「じゃあまずは私から!さっきも言っと思うけど…日下  夏美くさか  なつみです!えっと〜…じゃ、じゃあ私の異能は…」
日下は手を広げ手のひらの上で風を作り出す。
「私の異能はつむじ風フィル・ウィンドって言います!」
「おお…」
「こ、こんな小さな風しか作れないけど…。」
「そんなことないよ!凄いよ!」
クラス中が歓喜する。
俺もそれに乗って拍手しておいた。
「えへへ…よろしくお願いします!」

「次は僕が。」
見るからにモテそうな爽やかなクラスメイトが名乗り出た。
「僕は青井  星矢あおい  せいや。気軽に星矢って呼んでくれ。僕の異能は…」
星矢は指の先に明かりをともした。
光筋フラッシュって言うんだ。こんなことしか出来ないけどね。よろしく。」
みんなが拍手する。

「なあ、蓮也。次俺行くぜ。」
「…頑張れよ。」
蓮也は大河にエールを送ることにした。

「じゃあ次は…」
「は、はい!」
「じゃ、よろしく。」
「お、俺は森下  大河もりした  たいが!よろしく!ちなみに異能は…」
大河の手にメリケンサックが現れた。
拳の中の拳メリケンサック。」
「お、おお…」
「よろしくな!」
「次は…」
「おい、こいつまだやってないぞ!」
「…おい…。」
大河は蓮也を前に押し出した。
「頑張れよ〜。」
「たく…えっと…俺は鼎  蓮也かなえ  れんやって言います…。俺の異能は…」
蓮也は手を広げ、手の中にコインを入れる。そして両手で拳を作り、前に出した。そして広げるとコインはもう片方の手に移動していた。
「…手品トリックって言います。手品ですけど…よろしくお願いします。」
まあ、周りの反応は微妙だわな。
「蓮也、お前の異能…地味だな…。」
「…お前だってメリケンサック出してるだけだろ…?」
流石は落ちこぼれの4組。異能は皆微妙なものだった。
ピーマンを甘くする異能だとか、メロンの中身をスイカにする異能だとか。正直何に需要があるのか分かり兼ねるものが多かった。

「最後は…君だね。」
「は、はい!」
さっきの少女だ。
「えと…私は…ほ、星乃海  聖奈ほしのうみ  せなと言います…!えと…異能は…見せることの出来ない異能ですけど…図書館ライブラリって言います。1度読んだ本は…忘れません…。よ、よろしく…お、お願いします。」
みんなが拍手をした。
なんともまあ外見にピッタリの異能だった。


この日は大河とご飯を食べてお開きになった。
その帰りに蓮也はある所に足を運んだ。
そこは異能者の親が眠る墓地だった。
ひとつの墓の前に足を止める。

────「蓮也!抑えろ!」
────「ああ…!ああああああああぁぁぁ!」
────「蓮也…!」
崩れる建物。
体からは赤い火花が飛び散る。
そんな光景が脳裏によぎった。


「…あんたは…俺で何がしたかったんだ?」
蓮也は買ってきた花を添えた。


レストランでもそうだったが…。全部タダなんだよな…?
蓮也はコンビニに寄り、ジュースを手に取る。
そして店から出ていこうとする。
「あ、君!タダだけどレジは通してね。」
「あ、すいません…。」
恥ずかしいな…。
一緒におにぎりでも買ってくか…。タダだしな。
ついでにお菓子も…


「ふぅ…」
蓮也は家に帰宅し、買ったものを机の上に並べる。
ほとんどがお菓子だった。
「…買いすぎた…。」
浮かれてるな…。俺も。
蓮也はポテチの袋を開けた。
パリッ…
「…美味い…。」


次の日。
入学式の翌日から通常の授業が始まる。
朝のホームルームの時間。先生が皆に話す。
「昨日言い忘れていたことがある。この学校には中間と期末にテストがある。筆記と異能の2つだ。筆記は君たちの想像しているものであっているだろう。しかし異能の方は違う。体術や異能を生かした格闘タイプのものもあれば心理戦のようなものもある。それが個人であったり、クラス対抗で行われたりする。それが試験だ。覚えておくように。」
「クラス…対抗ですか?」
「ああ。中間はクラス対抗がほとんどだ。…ああそれともう1つ…。」
先生はニヤリと笑う。
「既に決闘をしたものはいるか?」
すると数人の生徒が手を挙げた。
「負けたものは…1週間以内に次の相手に勝たなければ…即…退学だ。」
「はあ?!」
「ふざけんなよ!」
「俺もう負けちまったよ…。」
「それともう1つ。2回連続で決闘に負けたものも…退学となる。」
「そんな…」
突如、朝のホームルームというありふれた時間に伝えられた現実。
生徒達は立ち尽くすしかなかった。
「…各自一限の準備をするように。」
先生は教室から出ていった。


…どんな置き土産だよ…。



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コメント

  • ひよこ

    1度読んだ本の内容は忘れないか〜『鋼の錬金術士』に出てきた気がするな〜

    1
  • うみたけ

    手品とか道化師とかすごい強いイメージがある笑

    1
  • バリウム

    おもろい

    1
  • たくあん

    能力が進化していくのか
    楽しみすぎる

    2
  • かつあん

    地味な能力すぎる...ま、まあこれからの展開に期待ですね!

    2
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