地味な能力でも異世界を生き抜けるのか?

チェリー中毒者

異世界転生

トイレで弁当を俺は食べていた筈だ。なのに今俺は何故かただただ広い草原にいた。今の日本では絶対に見ない光景だ。本当にいきなりだった。
俺は立ち尽くす事しか出来なかった。「えぇ?」それが第一声だった。
*異世界転生*

俺はしばらくその草原を歩いて見る事にした。そして出た結論。「ここ日本じゃねぇ!」声がこだまする。
すると後ろの方でガサッと音がする。「ッ?」慌てて振り向く。そこには弓を持ち、中世ヨーロッパ的な服を着た男性がいた。[え?野蛮人?弓持ってるし、俺の事殺す気満々じゃね?]するとその男が口を開く。「おい、兄ちゃん。あんたがさっき叫んだせいで獲物が逃げちまったじゃねぇか、どうしてくれるんだぁ〜?」[日本語?]
男性の指さす方を向くと、うさぎっぽい何かが走って行った。あんなのいたんだ。世界は広いな〜と思いつつも一つ疑問が浮かぶ。狩りに弓?
今どき銃じゃね?
「あのー。関係無いんですけど...「関係無いんだったら話すなぁ!」男性は叫ぶ。俺は思わずたじろいだ。相当御立腹の様だ。弓については触れないでおこう。
「えぇと、とりあえずコレを」
俺はポケットの中からペンをだす。何の変哲も無いただのペンだ。野蛮人なら贈り物がペンでも通用すると思ったからだ。『流石に厳しいか?』「何だ?それは?」通用した。『え?この人本当にペンの存在知らないの?今頃こんな人いたんだ』「えっと。これはですねーこの突起を押すと、ペン先が出てくる様になっていて、紙に書くことが出来ます。」そう言いながらメモを差し出す。男性がメモに書き始める「何だ?この書き心地は?!本当にコレをくれるんだな?」『気に入ってくれたよ、、、メイドインジャパン舐めてたわ。日本国万歳』
「はい。所でここ、、、何処です?」
恐る恐る問う。
「兄ちゃん知らないのかよ?そう言えばあんた見ない服装だなぁ。まぁ、いいか。ここはファリンテル公国の付近だ。行く場所に困ってるなら行くと良いよ。」
聞かない地名にたじろぐ。『ファリンテル?からかってるのか?』
しかし男性の指さす方を見て絶句した。巨大な城壁が見えた。例えるなら進○の巨人に出てくる恐らく世界一有名であろう壁。50メートル的なアレだ。
「あそこの道を通れば着くよ。」道らしき物が見えた。
「あ、ハイ...」
俺は夢なら覚めてくれと思った。

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