異世界転生(仮題)
冒険者ギルド2
翌日、素材の買い取りのお金を受け取りに来ていた。昨日とは違い、ギルド内には何人も冒険者と思われる人たちがいた。
「おはようございます、テルさん」
「おはようございます、ロンナさん。査定は終わっていますか?」
「はい、終わっています。お金の受け渡しのため、こちらのお部屋に来ていただけますか?」
「わかりました」
ロンナさんについて行き二階の部屋に案内される。
「では少しお待ちください」
そう言って出て行った。
お金の受け取りにわざわざ場所を変える必要あったのか?
そう考えていると部屋の扉が開き、体格のいい厳つい男が入ってきた。
「お前がテル・ウィスタリアか?」
「ええ、俺がテル・ウィスタリアです。貴方は?」
「俺はこのギルドのギルドマスターをしているガインズだ。早速だがテルが買い取りで出した魔物の素材の査定額は、全部で2107万4500セリスだ」
「高くないですか?」
上位種がいたといってもほとんどがゴブリンなんだが…。
「それなんだが、ほとんどが【常闇の樹海】の魔物だろ。あそこの魔物は通常より瘴気の濃い場所にいるせいか、個の能力が他と比べて高く、魔石も少し大きめで質も高い。だから、買取価格が上がった。といってもそこはやはりゴブリンだ。あれだけの数でもせいぜい12万セリスがいいとこだな」
「他の魔物がそれだけ高いのか」
「お前が倒した魔物なのに知らないのか?」
「ええ、まぁ」
「商人なのにか?」
「そこは見習いなんで」
ガインズはこちらを訝しんでくる。
「……あそこの樹海は極端に強い高ランクモンスターの巣窟だ。奥に行けば行くほど魔物の強さは格段に上がる。Aランクパーティーでも全滅する可能性が高いせいで、そこに住む魔物の素材は希少だ。だからこその金額だな」
「わかりました」
そう言うとガインズは、お金の入った袋を渡してくる。それを受け取り、中に金貨21枚、銀貨7枚、銅貨45枚を確認し、【無限収納】にしまう。
ガインズはしまうところを興味深そうに見てくるが特に何も言わなかった。
「それでここからが本題なんだが。あの黒いオーガについてだ」
「はい。それがどうかしたんですか?」
「黒いオーガなんて今まで見たことないから未知のモンスターだと思う。そこで国の研究機関に依頼したいんだがいいか?」
「ええ、構いませんよ」
「ありがたい。研究結果次第では相当な額になると思うから期待しててくれ」
思ったよりお金がもらえたし、家買うか。いつまでも泊めてもらったままなのも悪いしな。
今後について考えていると、ふとガインズから質問される。
「これは個人的なことなんだが、1ついいか?」
「何でしょうか?」
「お前、もしかして英霊か?」
「英霊…?」
(ナビ、英霊ってなんだ?)
〈いえ、私にもわかりません〉
ナビでもわからない?そんなことがあるのか?いや、結構ありそうだな。
「その様子だと違うみたいだな」
「そうですね。俺は英霊ではありません」
「英霊でなくそれだけの強さか。恐ろしいな。いや、時間取らせて悪かった。黒いオーガの研究が終わったら商業ギルドの方に連絡するわ」
「わかりました」
そのあと、部屋を出てギルドを後にする。
ギルドを出た後、ふらふら歩きながらさっきのことについて考えていた。
ナビが知らない情報。英霊か……。そういえば、迷宮だとナビが情報が遮断されているといっていたな。確か王都には図書館があったよな、そこで調べるか。
というか、普通に俺が倒したこと言っちゃったな。
「おはようございます、テルさん」
「おはようございます、ロンナさん。査定は終わっていますか?」
「はい、終わっています。お金の受け渡しのため、こちらのお部屋に来ていただけますか?」
「わかりました」
ロンナさんについて行き二階の部屋に案内される。
「では少しお待ちください」
そう言って出て行った。
お金の受け取りにわざわざ場所を変える必要あったのか?
そう考えていると部屋の扉が開き、体格のいい厳つい男が入ってきた。
「お前がテル・ウィスタリアか?」
「ええ、俺がテル・ウィスタリアです。貴方は?」
「俺はこのギルドのギルドマスターをしているガインズだ。早速だがテルが買い取りで出した魔物の素材の査定額は、全部で2107万4500セリスだ」
「高くないですか?」
上位種がいたといってもほとんどがゴブリンなんだが…。
「それなんだが、ほとんどが【常闇の樹海】の魔物だろ。あそこの魔物は通常より瘴気の濃い場所にいるせいか、個の能力が他と比べて高く、魔石も少し大きめで質も高い。だから、買取価格が上がった。といってもそこはやはりゴブリンだ。あれだけの数でもせいぜい12万セリスがいいとこだな」
「他の魔物がそれだけ高いのか」
「お前が倒した魔物なのに知らないのか?」
「ええ、まぁ」
「商人なのにか?」
「そこは見習いなんで」
ガインズはこちらを訝しんでくる。
「……あそこの樹海は極端に強い高ランクモンスターの巣窟だ。奥に行けば行くほど魔物の強さは格段に上がる。Aランクパーティーでも全滅する可能性が高いせいで、そこに住む魔物の素材は希少だ。だからこその金額だな」
「わかりました」
そう言うとガインズは、お金の入った袋を渡してくる。それを受け取り、中に金貨21枚、銀貨7枚、銅貨45枚を確認し、【無限収納】にしまう。
ガインズはしまうところを興味深そうに見てくるが特に何も言わなかった。
「それでここからが本題なんだが。あの黒いオーガについてだ」
「はい。それがどうかしたんですか?」
「黒いオーガなんて今まで見たことないから未知のモンスターだと思う。そこで国の研究機関に依頼したいんだがいいか?」
「ええ、構いませんよ」
「ありがたい。研究結果次第では相当な額になると思うから期待しててくれ」
思ったよりお金がもらえたし、家買うか。いつまでも泊めてもらったままなのも悪いしな。
今後について考えていると、ふとガインズから質問される。
「これは個人的なことなんだが、1ついいか?」
「何でしょうか?」
「お前、もしかして英霊か?」
「英霊…?」
(ナビ、英霊ってなんだ?)
〈いえ、私にもわかりません〉
ナビでもわからない?そんなことがあるのか?いや、結構ありそうだな。
「その様子だと違うみたいだな」
「そうですね。俺は英霊ではありません」
「英霊でなくそれだけの強さか。恐ろしいな。いや、時間取らせて悪かった。黒いオーガの研究が終わったら商業ギルドの方に連絡するわ」
「わかりました」
そのあと、部屋を出てギルドを後にする。
ギルドを出た後、ふらふら歩きながらさっきのことについて考えていた。
ナビが知らない情報。英霊か……。そういえば、迷宮だとナビが情報が遮断されているといっていたな。確か王都には図書館があったよな、そこで調べるか。
というか、普通に俺が倒したこと言っちゃったな。
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コメント
ノベルバユーザー368607
とても面白いです。読んでいて続きも気になりどんどん読めますが、少し誤字、脱字が多く見受けられます。投稿前に読み返してみると、へるんじゃないかな?と思います。今後も頑張って下さい。