たった一つの願いを叶えるために
商業ギルド3
「以上で商業ギルドの説明を終わります。なにかご不明な点はありますでしょうか?」
「いえ、大丈夫です」
「わかりました。今後なにかありましたら、受付カウンターまでお越しください。長い時間拘束して申し訳ありません。受付のカウンターでギルドカードを受け取って帰ってください」
「失礼します」
一通りの説明受けて、リィナさんに一礼して部屋を出る。
「すいません。ギルドカードを受け取りに来ました」
「はい、テル・ウィスタリア様ですね。少々お待ち下さい」
受付嬢はそう言って席を立ち、少しして戻ってくる。
「はい。こちらがテル様のギルドカードにございます。登録の説明でも聞きました通り、くれぐれも無くさないでください」
「はい、気をつけます」
ギルドカードを受け取り、ミッシェルを探しに行く。別れてからかなり時間が経っていたため、店内を物色しを終わって一階で待っていたようだ。
「ごめん、結構時間がかかっちゃった」
「いえ、気にしないでください。それではこの後どうしましょうか」
「時間も時間だし、少し歩いたら昼飯にしようか。どこかいいお店知ってる?」
「それでしたら、前から少し気になってるお店に行ってもよろしいでしょうか?」
「わかった。じゃあそこに行こう」
少し時間を潰しに店を見て回るため、ギルドを後にした。
◆ ◇ ◇ ◆
side.リィナ
「ふぅ〜」
登録時の説明が終わり、ちょうど休憩時間に入ったリィナは休憩室の椅子に座って一息ついた。
「リィナ〜、お疲れ〜」
「お疲れさま、アンナ」
声を掛けてきたのは同期で親友のアンナだった。
「ねぇねぇ、リィナが担当した人めっちゃかっこよかったね!」
「そうだね。珍しい髪と瞳の色した人だったなぁ」
「おや〜?リィナがこの手の話題に乗ってくるの珍しいね。なになに、ああゆう人がタイプなの?」
「な、何言ってるの?!そういうわけじゃなわよ!」
「またまた〜、ギルドカードの受け取りの時見たけど確かにかなりかっこよかったもんね」
「もう〜」
確かにこういう話題に疎いのは確かだ。だけど別にあの人が好きとかじゃなくて、ただ単純に気にかかったってだけなのだ。
「まぁ、でも確かに変わった感じの人だよね。魔法師のローブを着てギルドに登録に来るなんて初めて見たよ」
「それは私も思ったけど。そういえばアンナ。あなたは登録時のテストどのくらいで解ける?」
「え?あ〜あれね。私は、3分くらいかな」
「やっぱりそのくらいよね。私も2分切るか切らないってくらいだし」
「そのテストがどうかしたの?」
「それがね、その人そのテスト1分もかからないで全て解いちゃったの」
「ええ〜!うそ!確かに少し難易度低めだけど1分なんてありえない!」
「しかももっと驚いたのが、紹介状を持ってきたのよ」
「確かにすごいけど紹介状なんて時々持っている人いるじゃない」
「その紹介状、公爵家のそれもあのレイルリット家からのものだったのよ!」
「………」
アンナはもう驚きすぎて声が出ていなかった。
それもそうだろう。なんていったってあのレイルリット家だ。
面識はあっても交流を持っているのは貴族ですらほとんどおらず、社交界にも親しい関係の貴族からの招待以外はほとんど顔を出すこともないという。だが、その政治的手腕は凄腕で、昔同盟国の援軍に向かったときの功により名将としても知られるようになった、王の懐刀とも呼ばれるほど優秀な貴族だ。そんなレイルリット家と交流を持っている。
「…一体何者なんだろう?」
「いえ、大丈夫です」
「わかりました。今後なにかありましたら、受付カウンターまでお越しください。長い時間拘束して申し訳ありません。受付のカウンターでギルドカードを受け取って帰ってください」
「失礼します」
一通りの説明受けて、リィナさんに一礼して部屋を出る。
「すいません。ギルドカードを受け取りに来ました」
「はい、テル・ウィスタリア様ですね。少々お待ち下さい」
受付嬢はそう言って席を立ち、少しして戻ってくる。
「はい。こちらがテル様のギルドカードにございます。登録の説明でも聞きました通り、くれぐれも無くさないでください」
「はい、気をつけます」
ギルドカードを受け取り、ミッシェルを探しに行く。別れてからかなり時間が経っていたため、店内を物色しを終わって一階で待っていたようだ。
「ごめん、結構時間がかかっちゃった」
「いえ、気にしないでください。それではこの後どうしましょうか」
「時間も時間だし、少し歩いたら昼飯にしようか。どこかいいお店知ってる?」
「それでしたら、前から少し気になってるお店に行ってもよろしいでしょうか?」
「わかった。じゃあそこに行こう」
少し時間を潰しに店を見て回るため、ギルドを後にした。
◆ ◇ ◇ ◆
side.リィナ
「ふぅ〜」
登録時の説明が終わり、ちょうど休憩時間に入ったリィナは休憩室の椅子に座って一息ついた。
「リィナ〜、お疲れ〜」
「お疲れさま、アンナ」
声を掛けてきたのは同期で親友のアンナだった。
「ねぇねぇ、リィナが担当した人めっちゃかっこよかったね!」
「そうだね。珍しい髪と瞳の色した人だったなぁ」
「おや〜?リィナがこの手の話題に乗ってくるの珍しいね。なになに、ああゆう人がタイプなの?」
「な、何言ってるの?!そういうわけじゃなわよ!」
「またまた〜、ギルドカードの受け取りの時見たけど確かにかなりかっこよかったもんね」
「もう〜」
確かにこういう話題に疎いのは確かだ。だけど別にあの人が好きとかじゃなくて、ただ単純に気にかかったってだけなのだ。
「まぁ、でも確かに変わった感じの人だよね。魔法師のローブを着てギルドに登録に来るなんて初めて見たよ」
「それは私も思ったけど。そういえばアンナ。あなたは登録時のテストどのくらいで解ける?」
「え?あ〜あれね。私は、3分くらいかな」
「やっぱりそのくらいよね。私も2分切るか切らないってくらいだし」
「そのテストがどうかしたの?」
「それがね、その人そのテスト1分もかからないで全て解いちゃったの」
「ええ〜!うそ!確かに少し難易度低めだけど1分なんてありえない!」
「しかももっと驚いたのが、紹介状を持ってきたのよ」
「確かにすごいけど紹介状なんて時々持っている人いるじゃない」
「その紹介状、公爵家のそれもあのレイルリット家からのものだったのよ!」
「………」
アンナはもう驚きすぎて声が出ていなかった。
それもそうだろう。なんていったってあのレイルリット家だ。
面識はあっても交流を持っているのは貴族ですらほとんどおらず、社交界にも親しい関係の貴族からの招待以外はほとんど顔を出すこともないという。だが、その政治的手腕は凄腕で、昔同盟国の援軍に向かったときの功により名将としても知られるようになった、王の懐刀とも呼ばれるほど優秀な貴族だ。そんなレイルリット家と交流を持っている。
「…一体何者なんだろう?」
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