予備自衛官が戦争に駆り出される惨状

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第3話 〝日本への攻撃〟

 僕は、近くにあった自転車レンタルショップに立ち寄り、一週間の契約を結んだ。その自転車で、先程さきほどからまったく動いていない車のわきを軽快に進んでいった。

※2020年7月24日 東京都三宿駐屯地※

 三宿駐屯地には、普段あまり立っていない立番たちばんがいた。僕は、駐屯地に入場するためにその自衛官に予備自衛官証明書を見せた。

「すみません。予備自衛官の者です。召集を受けました。」

証明書見せながらそう言うと、立番の人が89式ハチキュウしき小銃しょうじゅうを下げて敬礼し言った。

「よくぞ、いらっしゃいました。すず…みやさん。」

おまけに、証明書に小さく書かれた名前までも読んでくれた。立番の自衛官は続けて言った。

「私が、駐屯地内を案内させていただきます。予備自衛官司令官殿どののところに行く前に、敷地内しきちない防衛装備ぼうえいそうびちょうに行き、戦闘服に着替えて頂きたいと思います。」

そう言って、立番の自衛官は再び89式小銃を構えて徒歩で案内をしてくれた。


 歩いて3分だろうか。入口に堂々と、『防衛装備庁 電子装備研究所』と書かれたところに到着した。僕は、たまらず質問をした。
「あの。行き先ってここでいいんですか?研究所ですけど…」
「研究所ですが一応、装備庁です。地下に、予備の装備が大量に保管されているんですよ。」

 僕は、成程、と聞きながら頷いた。
 そうして、研究所に入り、エレベーターで地下に下りた。
 地下には大勢の人、恐らく予備自衛官でごった返していた。しばらく、待っていると人混ひとごみの間をってさっきの自衛官とはまた別の自衛官が来た。その自衛官は、両手いっぱいに装備をかかえていて━━

〈国民保護情報を受信しました。直ちに、建物へ避難しなさい。国民保護情報を受信しました。直ちに、建物へ避難しなさい。〉

突如とつじょ、けたたましいサイレンと同時に、緊迫きんぱくしたアナウンスが入った。すると、自衛官の一人がさけんだ。

「ここから、動かないでください!!ミサイルの衝撃にそなえてください!!!」

ミサイルの衝撃の前に、衝撃の事実が耳に飛び込んできた。なんと、またもやミサイルが飛来ひらいしたと言う。その場に居たもの達は、険しい顔になりその場に居留いとどまった。

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