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閃光の勇者 〜転生したら伝説の竜になってました〜

雨猫

第5話 特別視察騎士団


実戦訓練が終わり、観客がはけ始めた頃、俺はまたしてもレオに止められた。

「ちょっとこっちまで来れるか」

俺はレオの背中を追うように着いて行った。
先にあったのは綺麗な夕日の見える丘だった。
ここは騎士の中でも数人しか知らない絶景スポットになっている場所で、俺も行くのは初めてだった。

「お前の力は本物だ。俺は見習いとして一から始める。お前は俺の・・・」
「いや、いいんだ。別にアンタの所属欲しさに戦った訳じゃねえ。それに今日の戦いは王や上層部も見てたんだろ?なら見習いからさっさと変えてくれんだろ。アンタはアンタの手で勝ち取った特別視察騎士として動いてくれ」

フッ、とレオは微かに笑った。

「10年前死んだ俺の仲間にお前はよく似ている」

「・・・」

「奴は剣の腕こそ最弱だったが、素手の喧嘩は最強だったんだ。国の外れの平民の出で、喧嘩が強いと仲間から熱く慕われていたアイツを見て、俺は嫉妬していた」

本人の俺が聞いていいのか迷ったが、明かすことも出来ずに黙って聞いていた。

「フッ、おかしな話だ。大嫌いだと思っていたのに、奴が10年前の戦争で死んで俺は心底苦しかったんだ。心の奥底で、俺はアイツのことを認めていたんだろう。勝手にライバル視していたんだろうな」

「・・・そいつのことは分からねえけど、きっとそいつもアンタのことライバルのように思ってたんじゃねえかな」

少しだけ照れながらその言葉を空に向けた。

「フッ。そういうセリフも似ているな。俺はお前に完敗した。スカウトさせてくれ。見習いには勿体無い。俺がずっと奴に思っていたことだ。似てるお前を手放したくはない。王に頼んで、我が団に所属できるよう心願してみよう」

ありがたい申し出だった。
それよりも、あのレオにここまで思われていたと思うと、少し胸が熱くなった。

かくして、レオの心願により、俺は特別視察騎士団へと所属が決まった。







特別視察騎士団は、6人の少数編成ながらに専用の部屋が用意されている。
部屋まではレオが案内してくれた。

部屋に入ると、待っていたと言わんばかりに全員が俺たちを出迎えた。

「それじゃあ紹介しよう。まず、特別視察騎士団団長のガリア団長だ」
「オッス!!!イキのいい若いのだな!あの超スピードは誰にも真似できねえ!期待しているぞ!!」

見た限りではあるが60歳は超えてるだろう。
とてつもなく熱い男だった。
しかし、特別視察騎士団のガリアと言えば前世の10年前でもかなり名高い男だ。
今でも現役で団長を務めているとは。

「次に副団長、マルメットさん」
「いい目をしているな。よろしく頼む」

メガネ姿の若い男性だ。と言っても30歳半ばくらいか。とてつもなく細い外観だが、どう戦うのかとても気になった。

「そして、支援魔法特化のサポート陣、アイラさんとナツキさんだ」
「新人くんよろしくねー☆」
「よ、よろしくお願いします・・・」

今度は20代と思わせる若い女性二人組。
一人はアイドルのようにキャピキャピ明るくて、一人は対照的に物静かな人だった。
そして、ナツキさんか?めちゃくちゃおっぱいが大きい。正直ものすごく照れた。

「そして特攻部隊は俺とシンナだ」
「やあやあ、よろしくね〜」

見た目は10代に見える若い男性だ。
なんだかフワフワしていて、それなのに目は釣っていてやたらとキリッとしていた。

「お前は俺たちと共に特攻部隊として動いてもらう。そして、ネアさんはサポート陣として動いてくれ」

「ん・・・?ネア・・・?」
「はーい!了解ですレオ先輩!」

「お、お前なんでいるんだよ!!お前は騎士でもなんでもないだろ!?」

『ふっふっふ、僕は神様だよ?人間の記憶を捏造するくらい容易いことよ』

身勝手でなんでもアリの神様に少し引いた。
が、俺の旅のサポート係なら俺と同じ団にならないのも不便な話だな、と自己解決させた。

ここから、波乱な俺の特別視察騎士団としての冒険が始まることとなった。

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