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人外転生、いきなりテイム!? 〜黒の狼と白い少女と【強い】意味〜

カイリ

5話 黒い狼の決断と少女の涙と決意

 今は、ギルドから出て宿に戻り飯、風呂を終えて自室で休んでいる。

「はふぅーー」
『疲れたか?』

 セラが風呂から上がり一息をついた。その姿はなんて言うか……エロい。

「だって50体は流石にねー」
『まぁ、そうだな』
「明日に備えて今日はもう寝よー」

 セラが目をこすりながらベットに転がりそう言った。だが俺はそうはさせなかった。

『ちょっと待ってくれ、少し話があるんだがいいか?』
「ん? なに」

『なんでお前は旅をしているんだ?』

 今までずっと疑問に思っていた事をセラに聞いた。
 おかしくないか? セラはまだ10代くらい、親の許可があるのか? まだ幼すぎやしないか? 俺の初めての戦闘の時になんのためらいもなく魔物を殺せたのは何故? いろんな疑問がある。

「言わなきゃダメ?」
『ああ』
「……わかった」

 セラはそういい顔を俯いてポツリ、ポツリと話し始めた。

「強くなりたいの」
『強くなりたい?』

「うん、私がまだ幼かった頃に住んでいた村がある日魔物に襲われて、お父さんとお母さんは魔物に殺されたの……私をかばって」

『なら何で魔物使いになったんだ? 戦士とかいろいろあった中で何で魔物使い選んだんだ?』

「その時に助けてくれた人が魔物使いだったの」

『それだけで、魔物使いになったのか?』

「うん、でも、その魔物使いはとっても強かったの。私はその姿に憧れて、あんな風になりたいと思ったの。くだらない理由だけど、私はあんな戦士になりたいって思っちゃったの」

 セラは小粒の涙を流しながら語っていた。俺はその姿を見て、セラの涙を頭を使って拭うことしかできなかった。

『そうか、辛い話をさせたな』
「うんん、大丈夫」

 俺はセラのそんな姿を見てある事を誓った。

「ねぇクロ」
『ん?』
「【強い】ってなに」

 俺はセロの急な問いに答えることができなかった。
 長い沈黙がその場を制した。

 そして俺が出した答えは……

『わからない、俺にも【強い】意味がわからない。だから、一緒にその意味を探そう。いろんな出会いが、いろんな戦いが、いろんな憧れが、いろんな、いろんな物を一緒に見て、触れて、聞いて、時には泣いて、怒って、笑って、二人で見つけよう。【強い】意味を……な?』

 セラは俺の言葉を聞いて即答で

「うん!」

 っと答えた。その顔には先ほどまでの涙はなかった。


『よし、寝よう』
「うん!」

『「おやすみ」』

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