『 インパルス 』 ~宝くじで900億円当たったから、理想の国を作ることにした~
228話 戦略の柱
最早"仮想"という言葉が外され、明確な"敵国"となったガムルスだったが、そのガムルスへの宣戦布告の日まで数日を数えるばかりとなっていた。
そこで、事前に打てる手を打つ事にした正巳は、今井と相談の上、マムによる"工作行為"を行っていた。それは、ガムルスの内部ネットワークシステムへと侵入し、全ての権限を掌握する事だった。
そして先程、それは無事"完了"していた。
環境インフラ(水道・ガス・電気)、商業インフラ(機械・工場)、軍事インフラ(兵器・情報・通信)その他、ありとあらゆる"制御"の関わる"システム"が掌握されたのだ。
どうやら、僅かに"1%"のあそびが残ったようだったが、上出来だと思う。
"1%"の掌握できない理由について考え始めた今井だったが、どうにか振り向かせた正巳は、早速今話しておくべき"重要な事"について話し始めた。
「先ず、今回マムに動いて貰う事で、先制的に軍事セキュリティ及び主要な制御系システムをほぼ完全に掌握しました。これで、初手は完封できると思います」
今井が頷く。
「そうだろうね。ピクリとも動かない"鉄の塊"に呆然とする筈さ」
向こうは近代兵器の全て及び、生活の為の基盤となる電気や上下水道など、全てをこちらに握られているのだから。だからこそ――
「問題はその後です。兵器を使用できない奴らは、その次はどうすると思いますか?」
"奴ら"と言うのは、勿論ガムルスの指導者層の事だ。
「その後に問題が出て来ると?」
正巳が頷くと、今井が考え始める。
「そうだね……その場合、他国から新たに買うか借りるかかな」
「ええ、それも十分に考えられます。しかし、それも止められたら?」
制御の必要なものは、残らずマムの手の中なのだ。
それが何処で生産された物であっても、例外は(今のところ)存在しない。
正巳の問いに、今井が呟く。
「むむ……それであれば、銃器を以て移動して来て――」
今井の言う"銃器"とは、電子制御の必要のない武器の事だ。
「白兵戦、ですか?」
あり得なくは無い。
「うん、使える武器はそれ位だろうからね」
首をひねりながら言う今井に答える。
「そうですね。しかし、それを他の国が許すと?」
そう、そもそもあのガムルスと言う国は、他の国からも疎まれている。
以前はそうでは無かったらしいが、恐らく政治を主導するトップが変わってから変わったのだろう。付き合いの深い国は、残らず"商売"がその生命線だと調査済みだ。
正常な状態の国は、わざわざ"世界中の国から糾弾されている国"に、自ら近づこうとは思わないだろう。もし、仮にそのような国があったとしても、心配は要らないだろう。
何故なら、恐らくはガムルスから零れ落ちる利益を目的にしている筈で、その際たるモノ――主力製品である軍需品が使い物にならないと知ったら、すぐに手を引くであろうからだ。
少し考えていた今井さんが言った。
「ふむ、それじゃあ人質だね!」
「……誰をですか?」
そう言った正巳だったが、今井の苦虫を嚙み潰したような表情を見て、(どうやら同じ答えに辿り着いたみたいだな)と思った。
「それは、正巳君もカイル君も困りそうな"国民"だろうね。奴ら、正巳君がミン君を保護しているって知ってるから、間違いなくそこを突いて来ると思う……」
今井の言葉を聞いた正巳は、(やはり同じ答えに辿り着きますか)と同じ考えである事に満足しながらも、複雑な気持ちで頷いた。
「私も同じ意見です。そして――」
そこで、実際に想像しながら言った。
「そして、自国の民を人質に取ったガムルスとは年単位、下手すると十数年単位でズルズルと争う事になると思います。そうならない為に、今から手を打っておきたいんです」
実際は、長引かせずに終わらせる方法など幾らでも存在するが……
しかしそれをした瞬間、ガムルスとハゴロモの立ち位置が変わる事になるだろう。
そして、その最初の一歩としての印象――自国の利益のみをひたすら追求し、他国を軽んじる国――そう印象付ける事になるに違いない。
事実、大多数の国が自国の利益を追求しているに違いないのだが、大っぴらにする国は少ないだろう。加えて、他国を軽んじるか否かと言うのは、かなり大きなものだと思う。
正巳の言葉を受けた今井は、何故かニヤリとして言った。
「それでその解決案があると。そういう事だね、正巳君!」
期待とはまた少し違った、確信に基づいた脅迫とでも言おうか。そんな気配を滲ませている今井さんに、思わず苦笑いしながらも肯定した。
「そうですね。一応、二つの案があるんですがね……――」
その後、正巳は自分の考えた二つの案について説明した。
その案は、それぞれ異なる考え方に基づいて用意した二通りであったが、何方を選ぶかは相談した方が良いだろうと思っていた。
そして―― 約一時間後。
◇◆
今井は、正巳の案について幾つかの質問をしていたが、納得したようで頷いた。
「うん、そうなるともし最初の案が選ばれた場合は、もっと大きな保護機が必要になるね。一応、流れで起こした図面は有るけど、アレを組み立てるとなると少なくとも一か月はかかると思うんだよね。それに、今は他に生産を急ぎたい物も……――」
途中までは正巳に話していたが、途中から自分の世界に入ってしまった。それに、今井さんは最初の案で行く前提で考えているみたいだったが、そういう訳にも行かない。
「今井さん、この件は皆と話して決めましょう」
そう、これは言わば戦略の方向性を決める"戦略の柱"なのだ。
勝手に決めてしまう訳にはかないだろう。
少なくとも、実際に"動く"メンバーと一致している必要があると思う。
「そうだね、それじゃあ早速――」
早速招集をかけようとする今井さんに、慌てて待ったをかけた。
「ちょっと待って下さい!」
「どうしたんだい?」
キョトンとする今井さんに、相変わらず夢中になったら突き進むなぁと苦笑する。
「もう深夜です。今日は寝て、明日の朝招集しましょう」
正巳の言葉で我に返ったらしい。
時計へ目を向けると、頭を掻いて言った。
「あららぁ、ほんとだねぇ……ハハハ」
苦笑いしていた今井だったが、時計を見て眠くなって来たらしかった。少し休むね、と言ってソファに横になった今井は、数分も経たぬ内に寝息を立てていた。
「ちゃんと寝て、疲れをとって下さいね」
起こさぬようにそっと今井を抱え上げると、そのまま寝室へと運んで行った。
途中、腕の中で寝返りを打った今井にドギマギしたが、隣にマムの眼があった為、紳士らしく意識を向けないようにしていた。
その後、寝室で少しの間寝顔を見ていたが、何となくマムの視線が怪しかったので、部屋を出ると日課である鍛錬を始めた。
その三時間後、部屋に入って来たボス吉を抱えてシャワーを浴びた。
汗が出る訳でも、服が汚れた訳でも無いが、ボス吉をお風呂に入れたかったのだ。
ボス吉は、大人しく一緒に湯に浸かると上がる際も大人しくしていた。途中、ボス吉が話しかけて来たので、マムを通して会話もした。
『我が主よ、我は主を見て王たるモノが何たるかを学んでいる』
「うん? ……あぁ、そうだったな。順調か?」
もう遥か昔の様な気がするが、一年前ボス吉と会った時正巳は、ボス吉を"猫の王"にすると約束していたのだ。どうやら、ボス吉は未だにその約束を覚えていたらしい。
正巳に抱えられたまま、ボス吉が答える。
『うむ。主に習って、ネコたちの上で我の下にネコをおいたのだ』
「……うん?」
相づちを打とうと思ったのだが、想像していた答えと違って疑問形になってしまった。しかし、当のボス吉は何やら話しているのが嬉しそうで、気にした様子は無かった。
『それで、我の下に就いた者には名を与える事にしたのだ。主から我が貰った様に!』
「そうだな……うん、良い事だな」
(猫って、猫に名前を付けるんだ……それに、『自分の下にリーダー格の猫を置いた』ってそんな明確な?)――と少しだけ心配になった正巳だったが、直ぐに(まぁ言っても猫だからな)と結論付ける事にした。
その後、ボス吉の付けた名前を聞いた正巳は、その名前が気に入っていた。
『我の下にいる部下には、それぞれ"にゃんにゃん"、"にゃんにん"、"にゃんにょん"と付けました。実は、全部主から頂いた名前で――』
(……可愛すぎる)
どうやら、マムの付けた名前を人間の言葉で表すと、其々――"強き者"、"速き者"、"賢き者"と言う意味があるらしい。不意打ちで少し顔が赤くなったが、ボス吉の真っすぐな目を見て誤魔化す他なかった。
「うむ、そうだな。流石ボス吉だな、良い名を付ける!」
「そうですね。今回ばかりは、パパの事を良く分かっていると褒めざるを得ませんね!」
マムの煽りを受けて更に頬が熱くなったが、その後正巳を置き去りにしたまま、正巳の良い所を競うように挙げ始めたふたりから少し離れた。
いつの間にか、どれだけ正巳の事を知っているかの競い合いになっていたが、その様子を生暖かい目で眺めながら小さく呟いた。
「恥ずかしく無いようにしないとな……」
その後、正巳の話題がつきそうにない二人の間に入ると、風呂を上がった。
ボス吉から湿り気をしっかり取り、自分も体を拭くと、最上階へ向かった。
最上階へと付いた時、丁度朝日が昇り始めた処だった。
登って来る朝日を見ながら、小さく呟いた。
――夜明けが来る。
そこで、事前に打てる手を打つ事にした正巳は、今井と相談の上、マムによる"工作行為"を行っていた。それは、ガムルスの内部ネットワークシステムへと侵入し、全ての権限を掌握する事だった。
そして先程、それは無事"完了"していた。
環境インフラ(水道・ガス・電気)、商業インフラ(機械・工場)、軍事インフラ(兵器・情報・通信)その他、ありとあらゆる"制御"の関わる"システム"が掌握されたのだ。
どうやら、僅かに"1%"のあそびが残ったようだったが、上出来だと思う。
"1%"の掌握できない理由について考え始めた今井だったが、どうにか振り向かせた正巳は、早速今話しておくべき"重要な事"について話し始めた。
「先ず、今回マムに動いて貰う事で、先制的に軍事セキュリティ及び主要な制御系システムをほぼ完全に掌握しました。これで、初手は完封できると思います」
今井が頷く。
「そうだろうね。ピクリとも動かない"鉄の塊"に呆然とする筈さ」
向こうは近代兵器の全て及び、生活の為の基盤となる電気や上下水道など、全てをこちらに握られているのだから。だからこそ――
「問題はその後です。兵器を使用できない奴らは、その次はどうすると思いますか?」
"奴ら"と言うのは、勿論ガムルスの指導者層の事だ。
「その後に問題が出て来ると?」
正巳が頷くと、今井が考え始める。
「そうだね……その場合、他国から新たに買うか借りるかかな」
「ええ、それも十分に考えられます。しかし、それも止められたら?」
制御の必要なものは、残らずマムの手の中なのだ。
それが何処で生産された物であっても、例外は(今のところ)存在しない。
正巳の問いに、今井が呟く。
「むむ……それであれば、銃器を以て移動して来て――」
今井の言う"銃器"とは、電子制御の必要のない武器の事だ。
「白兵戦、ですか?」
あり得なくは無い。
「うん、使える武器はそれ位だろうからね」
首をひねりながら言う今井に答える。
「そうですね。しかし、それを他の国が許すと?」
そう、そもそもあのガムルスと言う国は、他の国からも疎まれている。
以前はそうでは無かったらしいが、恐らく政治を主導するトップが変わってから変わったのだろう。付き合いの深い国は、残らず"商売"がその生命線だと調査済みだ。
正常な状態の国は、わざわざ"世界中の国から糾弾されている国"に、自ら近づこうとは思わないだろう。もし、仮にそのような国があったとしても、心配は要らないだろう。
何故なら、恐らくはガムルスから零れ落ちる利益を目的にしている筈で、その際たるモノ――主力製品である軍需品が使い物にならないと知ったら、すぐに手を引くであろうからだ。
少し考えていた今井さんが言った。
「ふむ、それじゃあ人質だね!」
「……誰をですか?」
そう言った正巳だったが、今井の苦虫を嚙み潰したような表情を見て、(どうやら同じ答えに辿り着いたみたいだな)と思った。
「それは、正巳君もカイル君も困りそうな"国民"だろうね。奴ら、正巳君がミン君を保護しているって知ってるから、間違いなくそこを突いて来ると思う……」
今井の言葉を聞いた正巳は、(やはり同じ答えに辿り着きますか)と同じ考えである事に満足しながらも、複雑な気持ちで頷いた。
「私も同じ意見です。そして――」
そこで、実際に想像しながら言った。
「そして、自国の民を人質に取ったガムルスとは年単位、下手すると十数年単位でズルズルと争う事になると思います。そうならない為に、今から手を打っておきたいんです」
実際は、長引かせずに終わらせる方法など幾らでも存在するが……
しかしそれをした瞬間、ガムルスとハゴロモの立ち位置が変わる事になるだろう。
そして、その最初の一歩としての印象――自国の利益のみをひたすら追求し、他国を軽んじる国――そう印象付ける事になるに違いない。
事実、大多数の国が自国の利益を追求しているに違いないのだが、大っぴらにする国は少ないだろう。加えて、他国を軽んじるか否かと言うのは、かなり大きなものだと思う。
正巳の言葉を受けた今井は、何故かニヤリとして言った。
「それでその解決案があると。そういう事だね、正巳君!」
期待とはまた少し違った、確信に基づいた脅迫とでも言おうか。そんな気配を滲ませている今井さんに、思わず苦笑いしながらも肯定した。
「そうですね。一応、二つの案があるんですがね……――」
その後、正巳は自分の考えた二つの案について説明した。
その案は、それぞれ異なる考え方に基づいて用意した二通りであったが、何方を選ぶかは相談した方が良いだろうと思っていた。
そして―― 約一時間後。
◇◆
今井は、正巳の案について幾つかの質問をしていたが、納得したようで頷いた。
「うん、そうなるともし最初の案が選ばれた場合は、もっと大きな保護機が必要になるね。一応、流れで起こした図面は有るけど、アレを組み立てるとなると少なくとも一か月はかかると思うんだよね。それに、今は他に生産を急ぎたい物も……――」
途中までは正巳に話していたが、途中から自分の世界に入ってしまった。それに、今井さんは最初の案で行く前提で考えているみたいだったが、そういう訳にも行かない。
「今井さん、この件は皆と話して決めましょう」
そう、これは言わば戦略の方向性を決める"戦略の柱"なのだ。
勝手に決めてしまう訳にはかないだろう。
少なくとも、実際に"動く"メンバーと一致している必要があると思う。
「そうだね、それじゃあ早速――」
早速招集をかけようとする今井さんに、慌てて待ったをかけた。
「ちょっと待って下さい!」
「どうしたんだい?」
キョトンとする今井さんに、相変わらず夢中になったら突き進むなぁと苦笑する。
「もう深夜です。今日は寝て、明日の朝招集しましょう」
正巳の言葉で我に返ったらしい。
時計へ目を向けると、頭を掻いて言った。
「あららぁ、ほんとだねぇ……ハハハ」
苦笑いしていた今井だったが、時計を見て眠くなって来たらしかった。少し休むね、と言ってソファに横になった今井は、数分も経たぬ内に寝息を立てていた。
「ちゃんと寝て、疲れをとって下さいね」
起こさぬようにそっと今井を抱え上げると、そのまま寝室へと運んで行った。
途中、腕の中で寝返りを打った今井にドギマギしたが、隣にマムの眼があった為、紳士らしく意識を向けないようにしていた。
その後、寝室で少しの間寝顔を見ていたが、何となくマムの視線が怪しかったので、部屋を出ると日課である鍛錬を始めた。
その三時間後、部屋に入って来たボス吉を抱えてシャワーを浴びた。
汗が出る訳でも、服が汚れた訳でも無いが、ボス吉をお風呂に入れたかったのだ。
ボス吉は、大人しく一緒に湯に浸かると上がる際も大人しくしていた。途中、ボス吉が話しかけて来たので、マムを通して会話もした。
『我が主よ、我は主を見て王たるモノが何たるかを学んでいる』
「うん? ……あぁ、そうだったな。順調か?」
もう遥か昔の様な気がするが、一年前ボス吉と会った時正巳は、ボス吉を"猫の王"にすると約束していたのだ。どうやら、ボス吉は未だにその約束を覚えていたらしい。
正巳に抱えられたまま、ボス吉が答える。
『うむ。主に習って、ネコたちの上で我の下にネコをおいたのだ』
「……うん?」
相づちを打とうと思ったのだが、想像していた答えと違って疑問形になってしまった。しかし、当のボス吉は何やら話しているのが嬉しそうで、気にした様子は無かった。
『それで、我の下に就いた者には名を与える事にしたのだ。主から我が貰った様に!』
「そうだな……うん、良い事だな」
(猫って、猫に名前を付けるんだ……それに、『自分の下にリーダー格の猫を置いた』ってそんな明確な?)――と少しだけ心配になった正巳だったが、直ぐに(まぁ言っても猫だからな)と結論付ける事にした。
その後、ボス吉の付けた名前を聞いた正巳は、その名前が気に入っていた。
『我の下にいる部下には、それぞれ"にゃんにゃん"、"にゃんにん"、"にゃんにょん"と付けました。実は、全部主から頂いた名前で――』
(……可愛すぎる)
どうやら、マムの付けた名前を人間の言葉で表すと、其々――"強き者"、"速き者"、"賢き者"と言う意味があるらしい。不意打ちで少し顔が赤くなったが、ボス吉の真っすぐな目を見て誤魔化す他なかった。
「うむ、そうだな。流石ボス吉だな、良い名を付ける!」
「そうですね。今回ばかりは、パパの事を良く分かっていると褒めざるを得ませんね!」
マムの煽りを受けて更に頬が熱くなったが、その後正巳を置き去りにしたまま、正巳の良い所を競うように挙げ始めたふたりから少し離れた。
いつの間にか、どれだけ正巳の事を知っているかの競い合いになっていたが、その様子を生暖かい目で眺めながら小さく呟いた。
「恥ずかしく無いようにしないとな……」
その後、正巳の話題がつきそうにない二人の間に入ると、風呂を上がった。
ボス吉から湿り気をしっかり取り、自分も体を拭くと、最上階へ向かった。
最上階へと付いた時、丁度朝日が昇り始めた処だった。
登って来る朝日を見ながら、小さく呟いた。
――夜明けが来る。
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