異世界に転生したら貴族になってたんだが.........

ぬぅ

69話 星の世界そして預言者

┏┠69話  星の世界そして預言者┨┓

「リート......一体何をしたんだ?」

「ちょっとしたスキルを試してみたんだ.........」

「ふーん.........まぁいいけどさ」

そう言って俺とナギラは神化を解除する

しばらくすると奥から声がした

「ナギラさーん!リートさーん!!どこいったんですかー!!」

するとその時
蘇生した時と同じ痛みが身体中を走った

「グハッ!!............」

運命を変えるということは、過去、もしくは未来を変えるということと同じ、下手をするとこの世界が滅ぶかもしれない
逆に代償が無い方がおかしい

「グッ.........」

何となくわかる、肝臓の破裂、心肺停止、多分俺は今そんな状態だ
だが馬鹿げたステータスにより生きてしまっているらしい
蘇生をした時とは、比べ物にならない痛みだ
なんなら死んでしまった方が楽かもしれない
そんなことまで考えてしまう

どうやら痛みは一瞬
肝臓と心臓は治ったようだ

だが俺は意識を失った














目を覚ますと、そこは暗闇の中
長い廊下の奥に1人の若い女性がいる

「あの.........ここはどこですか?」

僕は恐る恐る話しかける

「ここは星の世界、無限に続く混沌の闇。」

「はっ、はぁ.........」

「そして私は預言者ムガ、予言する、10の敵があなたに降りかかる、その1人はあなたの知り合い」

淡々とその女性は話していく

「10の敵は星になっている、邪神を倒すまでの道のりは険しい、10の敵を倒さないといけない」

「は、はい.........」

「邪神は存在しない.........皆の想像から生まれた存在、邪神の星は存在しない、貴方はもう一度ここへ来る......以上」

そして視界が元に戻る

そこは学院の保健室だ

「あっ!起きた!」

リアの声がした

「おぉーリート!」

ナギラの声だ

「もぉー、1日終わっちゃったよー!!」

カノの声

「そうですよ!」

ノアの声

「無茶し過ぎだぞ!」

えっーとアキの声かな?

「そうですわよ!無茶し過ぎですわ!」

えっとこの人は............誰?
あれ?誰だっけ?

俺はその人の顔を確認する

もっと頭が混乱してくる
クラスでは見なれた顔だか名前は知らない
って言うかなんでここにいるのかもわからない

「...............今何時?」

ふと頭に出てきた言葉を無意識に言ってしまう

「えっーと午後5時だよ」

ナギラが答える
まだ5時なのに外は暗い、そして寒い
冬だ。

「あの?君は誰?」
僕はその名前を知らない子に訊ねる

「わたくしは、ミカですわ!」

「あ、あぁ、聞いたことあるような.........」

僕はかかっていた布団をとり、保健の先生に挨拶をしてから宿に帰った

そして僕はとある重大なことに気づく

(あっ、やべ.........そうえば明日、国王陛下に呼ばれてるんだった.........)

今更気づくリバートであった.........

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