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「 」

鳩の唐揚げ

佳子の怨み

佳子の家は、佳子と佳子の母と父の3人暮らしだった。
裕福な暮らしとは言えず、貧しい暮らしだった。
それでも、佳子の家は暖かな空気に包まれ、幸せな暮らしだった。
そう、私はそれで幸せだった。
私はずっと、この幸せが続くと思っていた。
でも、そう長くは続かなかった。
父が、お父さんが死んだのだ。
警察は交通事故だと思っているが、本当は自殺だ。
家に遺書があった。警察は信じてはくれなかったけど、
遺書にはこう書いてあった。
「ごめん。」
この一言だけ。
父が死んでから数日経つと、家に借金取りが来るようになった。
貧乏ではあったけれど、今まで借金なんて無かったはずなのに。
借金の額は、数千万。
そんな額払えるはずがない。
お父さんの会社での失敗の後始末での借金らしいが、お父さんがそんな失敗するはずがなかった。


「あーしのパパさぁ、会社でヘマしたらしいんだよねぇw」

学校でギャルがそんな事を言っていた。
なんだか凄く気になって、家に帰った後、私はお父さんの会社で使っていた携帯電話の連絡先を見てみた。そしてそこには、あいつと同じ苗字の名前が書いてあった。

「そっか、あいつの父親の所為なのか。ははっ、うふふっ。」

笑いがこみ上げてきた。
別に楽しい訳じゃないのに。
でもこれでお父さんが悪くないことが分かった。全てあいつの父親が悪かったのだ。
あいつの父親が、自分の罪をお父さんに被せたのだ。
許せない。

許せない許せない許せない許せない許せない



私は、あいつの家に向かって歩き出した。

あいつの家への道は覚えている。あいつの後ろをつけて一度だけ行ったことがある。
あいつの父親の顔も覚えている。自分の家に飾ってあった会社でのお父さんの誕生日会の集合写真に、あいつの苗字が書いてあるネームプレートをつけた男が写っていた。

準備は万端だ。刃物も持っている。

後は、あいつを待つだけだ…

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