復讐

「お、麻美じゃないか。今帰りかい？」

あいつの父親はすぐに来た。
ちょうど退勤の時間だったらしい。
私のお父さんは、もっと夜遅くに帰って来ていたのに…

許せない

「どうしたんだ、麻美。」

「  ごめんね
……さよなら
                   パパ
                   悪魔……」

私は右手に持っている刃物でその男を…刺した。何度も、何度も。
何度も何度も何度も何度も何度も。

「ははっ、うふふっ、あははっ、」

自然と笑いがこみ上げて来た。
やっと、私の願いは叶った。
見ていてくれた？お父さん。私はやったよ。

道路は月に照らせられ、気持ちが悪くなるほどに綺麗な紅い色で染まっていた。