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「 」

鳩の唐揚げ

暴走

「…え…。」

気づくと目の前には真っ赤な何かが転がっていた。
突然の事で理解が出来ない。
待って、私は今まで何をしていた!?
確か、佳子の体に乗り移って、給食の時間に…
そうだ、そこで私は気を失ったんだ。
いや、失った…訳じゃないのか…?
ちょっと整理しよう。
私はその後、夢を見ていた気がする。
夢というにはリアル過ぎる夢。
夢の中では、私の…佳子の体は、私の意思に反して動いていた。まるで私ではない別人が動いているような…
それで、変なギャルに乗り移って、
それで、この、目の前の…

もしかして、夢じゃ…ない?

「やっちゃった…」

右手には赤い液体のついた刃物を持っていた。

殺してしまった。人を。この手で、自分の手で殺してしまった。
逃げなきゃ。この場所から離れなきゃ。

私は右手に持っているものを投げて、全速力で走り出した。

もしかして、さっきのは佳子がやった事なのか!?
でも、この体を使っているのはあたしだし…

「あれ?麻美じゃん。そんなに慌ててどうしたの?今日も途中で学校帰っちゃうし。」

「えっ!?あ、ああ…」

こいつの友達に見つかってしまった。
どうしよう、どうしよう、どうしよう

「って麻美真っ赤じゃん!?どうしたのその血!?」

気付かれてしまった。どうしよう、どうしようどうしよう…

私はとっさに力を使った。
でも、あいつは追いかけてくる。
逃げなきゃ、逃げなきゃ。
これは私の体だ。
パパを殺したんだ、次はあたしだろう。
逃げなきゃ、また体を乗っ取られてしまう。逃げなきゃ、警察に捕まってしまう。


私は、力を使い続けた。




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