魔術学園の古代術式(ラグナロク)

。星図

存在理由


    俺はいつもどうりの朝を迎えていた。

木で作られたベッドから妹のメアに
鏡の前へいやいや連れていかれ、

今日からこのアルバルド帝国の
魔術学校へ
通うというのに
騒がしいというものだ。

自覚していたが起きる時はいつも遅刻ギリギリだった。

そのため急いで魔術師「スペルイーター」の養成学校
「グラムバル」

の戦闘用制服に着替えて、寝癖を直し
一階へ降りるとそこには豪華な朝食が
置いてあった。

    「ヴァルグ、急いで食べないと遅刻するわよ。」

と母親に急かされる中、急いで朝食を
取りダッシュで家を出た。

    俺は
魔術を習いに学校へ向かった。

    このアルバルド帝国周辺の国では
魔法を主とした戦争が勃発していた。

    その中でアルバルド帝国は
強力なスペルイーターを作るために
スペルイーター候補生専用の教育機関
「グラムバル」を創立し、約358年。

今では17カ国最強と謳われるまでに
魔導技術が発達した、
いわゆる魔術先進国と言うやつだ。


そんな凄い国の魔術師養成学校で
無駄に魔術の才能があった俺が
ほぼ実技だけで入学試験2位をもぎ取った。




     俺は学校へ着くとまず最初に
自分のクラスを確認しに行った。
    そのあと入学式のある講堂へと向かったのだが、
あまりにも学校の敷地が広すぎて、
その講堂がどこにあるのかさえ分かっていなかった。

「ねぇ、君も新入生?」

    急に後ろから話しかけられて
驚いた俺は、少し間を置いてから
振り向くとそこには、
真っ赤な髪でツインテールをしている
淡い水色の瞳をした少女が立っていた。

(可愛い…)

    もうちょとで口に出してしまう
ところだったが、そこはこらえ

「あぁ、そうだよ。俺は
    ヴァルグ・アルデイト。
    君も新入生?」

っと返事をする。

「うん。私はメイ・レイシャ。
よろしくね、ヴァルグ君!
それじぁあ一つ友達第1号君。
私、入学式の講堂が分からないのだけど
連れて行ってくれない?」

「いや、俺も分からなくて
困っていたところだ。」

    そういうとメイはゲッと顔に合わない
声をだしたあと、二人はどうしよう
というような顔をしながら
数秒見つめあったのち
    とりあえず一緒に行動することにした
ヴァルグとメイは東の方へ向かうと

「入学式会場はこちらで〜す。」

という声が聞こえてきた。

「やった!!会場だよ。」

  メイが嬉しそうな顔で体育館らしき場所を
指指さした。
   ホントいつもこういう顔だった
メイは可愛いのにと思いながら

「うん、あとちょっとだ!!」

そぅ大きめの声で言った。





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