Messiah
Guardian of the moon
『天喜は俺が育てた最高傑作だ。
天喜は、俺と共に在ると誓った。
そうだろう、天喜?』
『…ああ、そうだね』
そうだ、僕は誓った。
二度とメサイアを失わない、僕が守るんだって。
絶対に一人にしない、隣にいるって。
なのに誰かが叫ぶ。
何故か知っている声。
『そいつは物じゃない!
月居天喜っていう、一人の人間だ!!!
俺が天喜を、人間にしたんだって…天喜が言ったんだ!
俺も天喜のおかげで人間になった…なのにまた人形に戻ってどーすんだよ!!!』
…僕が、人形?
僕が…?
その言葉によって、迷いが生まれる。
僕はどうすればいいのか。
僕は嘉織のおかげで強くなった。
でも、人間になれたのは…エレンのおかげ。
嘉織についていきたい。
エレンを一人にしたくない。
僕は二人の間で、引き裂かれそうになっていた-
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