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NIGHTMARE in Church

嘉禄(かろく)

Crow having eyes of the ice 2

ニヤつきを浮かべたまま、俺たちを貫いていた剣が抜かれる。
共に貫かれていた奴は倒れ、俺は膝をついて血を吐いた。
いつの間にかニヤけた野郎は俺の正面に立っていて、俺の顎を手で掴んで上を向かせた。
嫌でも目が合う、けど俺は抵抗せず睨むでもなく見つめ返した。


「…暗い瞳だね、目が合った者全てを凍てつかせるような。
君は鴉、僕達と同じく闇に生きる者。
ねぇ、こっちにおいでよ?
黒咲梓音、君は悪夢に向いている。」


そう言うと、より一層顔を近づけて俺の目を覗き込んだ。
油断すれば吸い込まれそうな、どこまでも広がる闇のような瞳だった。
俺はしかし臆すことなく相手の首を掴み切り落とした。
死んだのを見て、傷を押さえながら歩き出すと再び奴の声が聞こえた。


『あーあ、負けちゃった。
でもね、悪夢は消えない。
黒咲梓音、気が向いたら僕達を呼ぶといいよ』
「…誰が呼ぶか、クソが…」


あとはどこをどう歩いたか分からない。
ただ足が進むままに任せて傷を押さえ偶に咳き込みながら歩いた。
俺の歩いたあとに血のあとが続いてることなんて気づかなかった、雪の方が大事だった。
そして、俺は何かに導かれるようにドアを開けた。
その先には、拷問を受けて気を失っている雪がいた。
なんとか歩み寄って解放した。


「…見つけた、雪…遅くなってごめん、帰ろう…」


雪を背負って歩き出す、意識は無いけど息も体温もあって少し安心した。
外に出ると迎えの車がいて、中にはドクター10と百瀬さんがいた。


「雪斗くん…梓音ちゃん、その怪我…!」
「…悪い、雪を頼…」
「梓音ちゃん、しっかりしなさい!」


ドクター10が雪斗を引き取ると百瀬さんが俺を抱きかかえて車に乗せた。

そこで俺の意識は途切れたけど、なんとか雪を助けられたから俺は安心して意識を沈めた。

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