理不尽な転生にもめげずに今日もせっせと奴隷を作って世界を救います

kIllk

目には目を…

「さて、続いてのニュースです。八神刀馬氏、またしても海外の大企業を買収か?
 日本時間の今日午前2時、アメリカのpineapple社は日本のある企業に我々の技術を譲渡することに決定したと発表しました。これは事実上の買収であり、今月、八神氏が買収した会社は3社となりました。
 八神刀馬氏は、日本トップの学力を誇る東都大学理科三類を卒業した後、医者になるのではなく、株式会社を設立。1年で名だたる大企業を合併、買収を繰り返し、そのトップとして君臨。今やこの世界で、彼に逆らえるものはいないとまで称されている期待のカリスマです!しかもイケメン!今後も八神氏の活躍に目が離せませんね!さて、続いてのニュースです。先日、倒産したMICHIBISHIの社長が不倫していたことが発覚しました。取材によりますと………」
 「はぁ、連日報道される身にもなって欲しいよな〜。なぁ、どんな気持ちだよ?pineappleの社長さん?」
 八神刀馬がいるこの部屋にはメイドが1人、露出度の高い服を着た女が1人、そして手や足に拘束具をはめられている数秒前まで権力者だった髪の毛の薄い男が1人転がされていた。そして、女が刀馬の膝の上に腰掛け、腕を回し、頬にキスをした。
 「お前が必死になって腰を振ってたこの女、俺の女だったんだぜ?面白いよなぁ〜すぐ浮気しちゃうんだもん君達。もっと奥さん大切にしなさいよ。あんないい声出すんだからさぁ」
 そう言い、刀馬は女の胸を揉み始めた。
 「お前!まさか!妻を……!殺してやる!殺してやる!!!」
 男は必死に拘束具を解こうと暴れながら言った。
 「勘違いすんなよ、誰がお前のお古なんて好き好んでヤるんだよ。お前の浮気ビデオ見たら興奮しちゃったみたいでさ、どうしてもって頼まれたから、仕方なくね〜」
 と言うと、刀馬は胸を揉むのをやめ、膝から女を下ろし、転がる男の元まで歩いた。
 「後のことは心配すんなよ、お前の会社も家族もみんな俺のモノとして大切にしてやるから。じゃあな、地獄で待っててくれ」
 「待て!わしをどうするつもりじゃ!命は助けてくれるんだろ?なぁ?頼む…なんでもなんでもしますから…どうか…」
 男は土下座をしながら必死に頭をカーペットに押し付けている。
 「足が付かないように処分しとけ、頼んだぞ」
 とだけ言って刀馬はその部屋を後にした。


 「さてと、今日は誰と寝るかな」
 部屋を後にした、刀馬は今晩の相手を誰にするか悩んでいた。
 「刀馬様!どうかあの男に汚された私の身体を清めてください!どうかご慈悲を!」
 先ほどの女が刀馬に駆け寄ってきた。
 「お前を抱く気には今ならないんだよなぁ、今度、今回の報酬も兼ねて1日お前にあげるから許してくれ」
 と女の頭を撫でると、女は目を輝かせながら
 「ありがたき幸せ!楽しみにしております!では…」
 と会釈して自らの部屋へ戻って行った。
 「めんどくさいな」
 「では、彼女も処分いたしますか?」
 そう言ったのは先程の部屋にもいたメイドであった。
 「聞かれていたか…いや、止してくれ結衣。そうだ、今夜は俺と一緒に寝ろ」
 「しかし、メイドの私がご主人様となど…」
 無愛想にそう答える結衣を制し、
 「命令だ、わかったな」
 すると、メイドはスカートの裾を摘み丁寧にお辞儀をした。
 「かしこまりました。ご主人様」


 「……ァ…ハァ…」
 結衣の口からは甘い吐息と共に、いやらしい声が漏れ出ていた。それは、規則正しいリズムが段々と速くなっていくに連れ大きくなっていき、その肉が重なり合う音が止まると2人は生まれたての姿で抱き合っていた。
 「ご主人様、いかがでしたでしょうか?」
息を切らしながら結衣が尋ねる。
 「高校の時よりエロくなったな結衣」
 そう、このメイドの結衣とは幼馴染だ。高校の時、同じクラスでいじめられていた結衣を俺が彼女にし、彼女をいじめから救った。と周りからは見えただろうが、それは違う。ただ、弱い者に漬け込み自分のモノにしただけだ。現に、彼女には家事だけでなく性欲処理もさせた。その頃から、結衣のように使える人間は全て俺のモノにした。
 「ご主人様、失礼ながら、今後も今日の様なやり方で権力を得るつもりですか?」
 「何回目だ?その話…そうだが、メイド風情がこの俺に教えを説いてくださるのか?」
 いつもならここで、普段から無口無表情な結衣は、申し訳ございませんと無愛想に言うものであるがこの時は違った。
 「私は…ご主人様の行いは全て正しいと信じてきました。その証に、刀馬様は無慈悲なことをなされても必ずその裏には優しさがありました。私がその例です。死のうと思っていた私に、生きる理由を与えてくれたのは刀馬様です。しかし、最近はわからなくなってしまいました。先程の人だってあんなに酷いことをしなくてもよかった!」
 結衣は震えながらベットから起き上がると寂しそうに呟いた。
 「私は…ユイはこんなトーマ見てられないよ…」
 結衣はいつの間にか持っていたワインを口に含むとそれを口移しで刀馬に飲ませた。
 結衣は泣いていた。刀馬は身体の全身が熱くなり内臓が破裂しそうなほど膨らんでいるのがわかった。
 (毒か…なんで…お前…)
 消え逝く意識の中、最後に思い出したのは、小学校の頃、結衣が俺に言ったある言葉。
 「トーマのこと1番大切に思っているのはユイだからね!」
 (あぁ…また助けてくれたのかお前は……最後まで渡せなかったな…)


 部屋には抱き合う男女。ワイングラスが1つ。そして枕元の引き出しにはケースの中に指輪が1つ。ただ、その役目を果たされず、眠りについた。

「理不尽な転生にもめげずに今日もせっせと奴隷を作って世界を救います」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く