NPC勇者〇〇はどうしても世界をDeBugしたい。みたい!?

激しく補助席希望

第9話B 勇者はどうしても仕返しがしたい、みたい?


「うわぁ!殺しだ!」

「アイツら、やりやがったぞ!」

 見ていた群衆からも小さな悲鳴がちらほらと上がる。そうとも、コイツはやりやがった。後は・・

「なんだコイツよえーくせに。黙ってしんでろ。いこ」



「 ・・そう言う訳にはいかねーんだよなぁ」

 ぎょっとして3人は振り返る。そこには全くの無傷の状態の勇者が立っていた。

「えッ?復活薬飲んでたのか?」

「俺はてめえ等に用はねーが、てめえ等に盗まれた物には用がある。全部だしな。そうしたら逃がしてやる。」

「俺達よりよえー奴が何言ってんだ!」

 今度は「きっくんPAPA」がハンターボウを抜き、連続で3発矢を撃ってきた。避けられる隙もなく勇者の胸に突き刺さる。倒れた勇者に「最強☆えんま☆」が炎魔法を死体撃ちしてくる。

「もったいね!よえーくせに復活薬無駄にしやがったよ」

「いるんだよなーこーゆーかまってちゃん」

「マジでそろそろセーブしない?おれ時間ギリだ。」

 そう言って振り返りセーブポイントに行こうとする3人のウチ、急ごうとする「きっくんPAPA」の後頭部を、即時復活した勇者が全力でぶん殴る。

「いでぇ!!は!?なんだこいつ!?」

「復活薬じゃ無いぞ!?なんだこれ」

「もっかいやれもっかい!」

 今度は「すーぱーたくや神」が蹴り飛ばし、「最強☆えんま☆」が魔法でとどめを刺してくる。これで全員が俺を1キルした訳だな。良し、後はタイミングだ。もうこれ以上隠す必要は無いので、目の前で起き上がってみせる。

「な、なんで死なねーんだこいつ!?」

「ひょっとして、あのレアアイテム手に入れたのあいつじゃねーか?」

「げぇ!まじかよもしかしてあの鎧か!!」

「口も出したし手も出したけどたいしたことねーなぁ。ホラ、もっとやるか?やらねーならこっちからやるぞ?」

 落ちてる棍棒を拾い上げ、「最強☆えんま☆」の方へ向かう。炎魔法で全身を焼かれるが、平然とその場で復活しそのまま横っ面を棍棒でなぎ払う。かなりのダメージが入ったみたいだ。

「あ、あがが・・・」

「だらしねー奴だなぁ。根性みせろよ、おら」

「うがッ!ひいっ!」

「そっちのお前は?」

「く、くるな。ぶっ殺すぞ!」

「は?何言ってんのお前?」

 今度は「すーぱーたくや神」の構えてる剣に自ら刺さりに行く。ずぶっとハーフプレートでカバー出来ていない横っ腹に突き刺さる。

「う、うわぁなんだコイツ!!」

「お、俺塾あるから、お、落ちるわ先!!」

「あ!おいまて!!」





「状態魔法、『ストーンフレッシュ』!」

「うあっ!!」


Bパート終了→

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