富士山は富士ダンでした。

k.

最近台風多くね?

え?富士山割れてね?え?割れた富士山、、まじで?

テレビの中の女子アナはヘリコプターから必死に状況を説明しており、スタジオのニュースキャスターが少しでも詳しい内容を引き出そうと質問をしている。
他のチャンネルを見てみても同じような状況になっており、どうやらフィクションでは無いらしい。

見た感じ噴火はしてないんだな、、富士山て活火山とか生きてるて聞いたことあるけどそこら辺どーなんだ?
普通火山割れたら噴火するよな、、

誠の見ている限り富士山は噴火しておらず、スタジオのキャスターや現場の女子アナもその事については疑問を抱いていた。


あ、母さんから電話、、

「もしもし?」

「あ、繋がった!誠そっちは大丈夫?」

「うん、怪我はしてない。ただ部屋が散乱したかなーて位かな。」

「そう。なら平気そうね。もしかしたら余震とかあるかもしれないから気を付けてね。
それと洸平くんとかにも連絡するのよ?」

「あー、そうだね。そうするよ。母さん達も気を付けて。うん。じゃあまた年末に帰るから。うん。」

仕方ない、洸平にも電話しといてやるか、さっきしたばっかだけど。

プルプルプル、プルプルプル、ガチャ(呼び出し音)

「おー洸平さっきぶり。」

「おーさっきぶり。お前富士山見た?」

「見たよ、なんか富士山割れてたね。」

「割れてたな。これで日本の象徴が一つ減ったな。」

「いや、あれはあれで話題になるし象徴になるだろ。それよりも地震は平気だった?俺の部屋は悲惨だったけど。」

「俺も悲惨だったよ。洗い物したばっかで食器棚が閉まってなかったから台所が凶器と化してたよ笑」

「あー、それはドンマイ。」

「まあお陰で部活が無くなったし俺としては有難いけどね笑」

「おれはこの後深夜バイトだよ。富士山が割れようと俺の生活は時間と労力を消費しないと保てないんでね。」

「まあぶっちゃけ山一つ割れてもあんまり関係ないしな笑」

「それな。」

その後部活がなくなり暇になった洸平と30分ほど電話をして誠は深夜バイトまで少しの睡眠を取ることにした。

あー、バイトだりー。あと2時間寝て向かうか。。

富士山が割れるという非常事態が、起きたにも関わらず彼はいつもと変わらない生活を続ける。
それは誠だけではなく、世の中の大半は自分には関係ないと普段と同じ生活をし、このことは話題の種となるくらいの出来事として認知していた。



その地震から1年と少し、誠は3年の後期を終え冬休みに入った。

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