富士山は富士ダンでした。

k.

深夜2時は歌手がシリアスになる

こたつの中には魔物が潜んでいる。きっと下半身の神経が乗っ取られているに違いない。

頭の悪そうな事を考えているのはお馴染みの彼。橘 誠である。
ここでそんな彼についてもう少し紹介しておこう。

彼の現在の環境について。
神奈川県の私立大学に通う大学2年生。
家族構成は母、父、誠の3人家族で現在は一人暮らしをしており、コンビニの深夜バイトと実家からの援助金で生計を立てている。
やりたい事、将来の夢や希望などは一切なく。
何と無く大学に通っている。

あ、着信、、岡田か。

「こうへい久しぶり。どーした?」

「誠久しぶり。いやー、特に用事はないんだけど暇だからどーせ暇な誠に電話してみた。」

電話の相手は岡田 洸平おかだ こうへい。誠の高校時代の友人だ。

「どーせ暇とかいうなよ。確かに暇だけど。」

「今週末また台風来るらしいよ。お陰で部活オフになってくれるからいいけど。ところでなんか面白い事ないの?」

「台風さんも勤勉だねー。それに比べて俺たちはなんと怠惰な事か。俺もお前もクズ人間だな。まぁ、世の中の大学生なんてこんなもんか。
面白い事って言われても特に無いかな。動画見てるか寝てるかって感じの生活だよ。」

「お前怠惰の塊すぎ笑笑
まあ近いうちに飯でもいこーぜ。」

そうして洸平とくだらない話をしながら誠は有り余っている暇を潰していった。




ベッドの中には悪魔が住んでいるに違いない。毎朝俺に囁いて落単させとうとしてくるんだ。

また馬鹿な事を考えている誠は洸平との暇電(2時間)を終えてベッドで寝転んでいた。

ん?揺れてるか、、?

誠が違和感を感じた瞬間に激しい横揺れが起きた。

うわ!!!地震!!!!

ガラステーブルの上にあるお菓子は落ちて散乱し、台所の食器は大きな音を鳴らし、挙げ句の果てには本棚にある漫画や小説は本棚ごと倒れてしまった。
しばらくすると揺れは収まったが、部屋の中は悲惨な状況だった。

うわー、、流石にこれはだるいぞ。とりあえず割れたものはないからお菓子だけ掃除して本棚は、、、明日に持ち越しでいっか。

片付けを終え(本棚かたづけてない)もう一度ベッドに横になると誠はSNSを開いた。

うわー、地震のことばっかりだわー。震度どのくらいあったんだろ。
ん?、、なんだこれ。
富士山がわれてる?どーゆことだ?テレビ生中継、、見てみるか。

誠はベッドの上から手を伸ばし、片付けたガラステーブルの上からリモコンを取りテレビのスイッチを押した。

そこに映ったのはテレビの女子アナとその奥に映る割れた富士山だった。

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