富士山は富士ダンでした。

k.

夜中は無性に腹が空く

「であるからにしてxは..これを代入してyは..となる。」

大きな黒板を前に禿げ散らかしたおっさんが中学生レベルの数学の問題を解説している。

教室は授業を聞いている生徒達のせいか、それとも大きな音を出してる暖房のせいか11月なのにとても蒸し暑く、ものすごく居心地の悪い空間になっている。

ここは神奈川にある私立大学だ。
学校のレベルは、お金さえ払えば誰でも入学できるレベルである。
今現在行われているのは公務員対策の授業で、公務員になりたい人達が履修する講義、、の筈だが、大半は空きコマに入れる授業がないからとか、単位稼ぎの為にだとか、公務員になる気は無い連中ばかりだ。

(あちー、、冬なのに屋内で汗かくとか有り得ないだろ。先生の頭皮も泣いてるよ全く。)

人の頭皮を馬鹿にしてるこの男は橘 誠たちばな まこと
身長180センチ体重72キロ。
長くてすらっとした脚に広い背中。
ぱっと見何かのスポーツをしているように思われる体型をしている。
顔面偏差値も高く世の中の男子からは妬み恨みを買う事間違いなしだ。

(だりー、早く帰ってこたつ入りてー。。)

ただし、極度に世間や他人にに関心がなく、今現在も帰る事しか頭にない。
この性格のせいでこの大学内には友人はおらず現在彼女もいない。
受講態度も、イヤホンで音楽を聴きながら携帯小説を読むという非常に不真面目なものである。

(異世界転生とか転移系多いなー。
中学生の頃は異世界チートモノとかよく読んだけど今は全く面白く感じないのは何でだ。
それに最近同じような内容の小説ばっかりで飽きてきたんだよな。充電の減り遅いしデータ通信量抑えられるし講義の間の暇つぶしには最適なんだけどな。)

暇つぶしに飽きているという怠慢をしながら90分間の講義を過ごすのであった。


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