NO TITLE

香月 玄_コウヅキ ハル

NO TITLE

 死んだ死んだ
やっと死んだ。
 待ってた待ってた
やっと殺された。

俺の精神こころはついに殺された。
 しかしまぁ、でもまぁ、残念な事に身体みためは元気なのである。
だから“お前は大丈夫だろう”って思われる。そんな目ばかり向けられる。
あぁ、気持ち悪い。吐き気がする。

 俺は死んだんだからお前らも死んでしまえ死んでしまえ。
あぁでもね、きっとね俺の心の底は怖い怖い怖い。


 俺は死ぬのは怖いから
 お前らが死んでしまえ


悲しい思いである。
哀しい想いである。

しかしそのおもいを抱かせたのは一体誰だろうか。
 俺は微笑った。微笑って問うた。


『自覚はあるかい?人間どもめ』


身体だけ成長したところでなんになるんだろうか。だから馬鹿なんだ。俺も、お前らも。
馬鹿しかいない。

あぁうざったいうざったいうざったい


 ある日俺は黒い海を見た。
うみは両手を大きく広げていた。うみは言った、俺を待っているんだ、と。
『残念、まだいかねぇよ』


 またある日俺は翠の空を視た。
彼女そらは両手を大きく広げていた。彼女そらは云った、俺を待っていたんだ、と。
『そうだな、そろそろ死のうかね』


いままでありがと。
なんて言うと思ったか社会。

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