異能力で異世界充実 ―非現実の扉―

田所舎人

第145節

 俺は人目を盗んで現代に渡り、応急手当をしてから異世界に戻る。この時、傷ついた衣服は交換した。俺は貧乏性のせいか、服は無駄に数がある。だから、ある程度は代えが効く。
 俺は真っ先に魔宝石店に向かい、魔宝石を見繕う。アメリアの助言も聞きつつ、五輪の書よろしく地水火風空の五属性っぽい魔宝石を手に入れた。代金は現金不足なので魔石で支払う。魔宝石商だけあって魔石の買い取りもしてくれた。ありがたい。
 各属性の性能を簡単にまとめるとこんな感じか。
 地属性は砂や土による造形を行い、壁や柱を創造できる。岩石も動かくことができるが、魔力の消費は大きい。舞台の上ではやや使いにくいが、場外は土のためいざとなれば使うことができそうだ。一応、瓦礫なんかも動かせる。
 水属性は水を操り、空気中の湿気を凝集し水球にしたり、その水球を相手にぶつけることが可能。飲用には適さない。サニングは比較的温暖で空気は湿気を含んでいるあめ、小さな水球ならば、ある程度は作り出せるだろう。水蒸気にしたり、氷にしたりは不可能なため液体ならではの操作が要求される。魔力消費は多くは無い。
 火属性は火を操ることができる。魔力を糧に燃焼を起こすことができるが、魔力の消費は大きい。魔力の消費量を鑑みなければ、炎の玉を生み出し、投げることも可能。注意する点としては俺自身さえも炎に焼かれるという点。相手の衣服を延焼させることができれば、大きな隙を生み出すことができるだろう。どちらかといえば、単体で使うよりも組み合わせで使うと効果が増しそうだ。
 風属性は風を操ることができる。突風、旋風、凪と空気の流れをある程度制御する事が可能。魔力の消費は比較的少ない。直接的なダメージは与えにくいが、相手だけでなく物を吹き飛ばすことも可能だし、応用は効きそうだ。
 空属性は目に見えにくい擬似的な質量の塊を短時間の間、生み出し打ち出すことで攻撃できるようだ。ゲームで言うところの無属性攻撃に近いかもしれない。質量と体積はほぼ比例関係にあるが、多少は制御はできるみたいだ。
 時間の制限上、試撃ちは各属性共に数度しか行えなかったが非常に強力な武器となりそうだ。今の俺の吸魔石の魔力残量は対人戦においては無尽といってもいいだろう。
 あとはあのロンにどれだけ通じるかだ。
 今の俺の装備は、超重量メイス、短剣、現代アイテム数種、魔宝石が数個、魔石がたくさん、吸魔石というラインナップ。魔宝石の内訳は魔法抵抗、物理障壁、五大属性、加重といったところか。
 あとはもう野となれ山となれだ。

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