異能力で異世界充実 ―非現実の扉―

田所舎人

第105節

「ほかには何がある?」


「そうね……。バーナード、八年前に買い取った反射の魔宝石ってまだあったかしら?」


「…………」


 返事もなくバーナードは魔宝石をすぐに用意してくれた。


「これは反射の魔宝石。盾に取り付けて、飛来したものを受け止めると跳ね返すことができるの。魔術によって打ち出された炎弾や水弾、あとは弓で放たれた矢ね」


「盾なら何でもいいのか?」


「詳しくは測ったことはないけれど、人の体より大きい盾はダメみたい。それと木の盾もダメ。人の体より小さく、金属製の盾に取り付けるよう気をつけて」


「なんで木の盾じゃダメなんだ?」


「この魔宝石は木製の盾とは相性が悪いの。本来の能力を発揮できないほどにね。私が知る限りでこの魔宝石と一番相性がいいのは銀の盾ね。それも景色を映し出すほど綺麗な仕上がりの盾よ」


 魔宝石にも相性なんてものがあるのか。


「魔宝石の元となった魔人の特徴や趣味趣向のようなものが影響を受けていると私は考えているわ。だから、同じ効果を持つ魔宝石があったとしても一つ一つは気づかないけれど少しずつ違うの」


 そういえば、魔宝石って魔人が素材なんだっけか。


「それはいくらなんだ?」


「金貨十八枚でいいわ。盾の方はそちらで用意してちょうだい」


「分かった」


 俺は盾を持つつもりはないから、フランに持たせよう。片手剣にはやっぱり盾が付き物だ。ミラーシールドを持った女戦士。悪くはない。


 これで俺は合計で金貨を三十八枚手放した。ここ連日で稼いだエルグ通貨の四割を吐き出した形となった。
 ……まだいけるよな? うん。いけるいける。


「希少種以外のものも見せてくれるか?」


「そうね……さすがに希少種以外って言われると種類が多すぎるわね」


「あ、そういや回転するだけの魔宝石とかあるんだよな?」


 以前来た時にそんなことを言っていたきがする。


「あるけれど、それでいいのかしら?」


「ああ。それと、ピストン運動をする魔宝石や振動する魔法石とかもあるか?」


「あるはずよ。ただ、そういうのってあんまり売れないのよね。あんまり、綺麗な魔法石でもないし。手元に余りすぎてるの。多めに買ってくれるのなら少しは安くするわ」


 そう言ってくれるアメリア。
 俺はその条件を飲み、通常なら魔法石一個で金貨一枚の所を魔法石十個で金貨五枚、つまり半額にまで値下げしてくれた。それを二セット購入し、魔法石二十個で金貨十枚を支払い、総額金貨四十八枚の出費となった。

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コメント

  • ノベルバユーザー264774

    振動...ピストン...バi(殴

    1
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