無邪気な少女の異世界冒険記

敷島楓

第263話 二人の出会い【クエスト【火山艇空編②】】

「何て言いますか?」


「ダイト様と出会ってまだ間もないのに、色んな世界が見えているうえに、知合いまでもが出来ました」


はにかむような笑顔で、ロリーは、儂の方を向いて話をしてくる。この娘といると何故かとても心が穏やかになるのだが、不思議じゃのう~


「ダイト様それは、きっと心臓に病が出たって事ですかね?」


「お主もそう思うか?」


「私も昔に、ダイト様からお名前を頂いた時に、同じような気持ちになりましたから、でも調べたら健康だったので、一時的な病だと認識しています」


「えっと?」


「ダイト様て、穂樺の名付け親何ですか?」


「この親父がどうしても儂につけてほしいと言っていたから昔の約束もあったからつけさせてもらった事が、始まりじゃな?」


「そうですね、あの頃のダイト様は、凄くやんちゃでしたしね」


「お前ももっと素直な子じゃったよ」


「今でも素直な子になれますが、こっちの方がいいですよね?」


「それは、お主にまかせるし、ロリーも話に、入りずらそうだからそろそろ過去の話は無しと言う事で……」


「そうですね」


「それより、そろそろ向かいますか?」


「そうだな、向かうか?」


「ロリーも私の背中に乗って下さい」


「ダイト様は、私が銜えればいいですか?」


「あれは、酔うからやめておく、ロリーと同じで、背中に乗せてくれ」


「それに、火山艇空まで、お主の足でも二日くらいかかるじゃろ?」


「身体強化して頂ければ、二日は、かかりません!」


「それでもいいのじゃが、ロリーの身体が持たんじゃろう?」


「そうでした……」


「ダイト様を基準にするとどうしても規格外になってしまいますね」


「話を少し変えるが、穂樺も人型になれるようになったのか?」


「あれだけ年月かければなれますけど、今なると服がないので、流石にあの姿ですと恥ずかしいですね」


「そうか、途中で、美味しい店があるのじゃが、その時は、外で待ってられるか?」


「大丈夫です」


「それまでに、走りながら材料集めて、着替え作っておきますので、ご飯楽しみです」


「ダイト様が奢って下さるなんて、久々なので、いっぱい食べて大きくなります!」


「ダイト様?」


「どうした?」


「ロリーよ、何か気になる事があれば言ってくれると助かるのじゃが?」


「火山艇空に、これから穂樺に乗っていくと言う事になりましたが、穂樺は、怪我なくいけるですよね?」


「いけるよ?」


「魔都に行った事あるくらいだからいけないて事は、ないから安心して乗ってね」


二人とも背中に乗せると、大声で、「ワォォォォン!」と叫んだ途端一気に加速する物体を凝視しているのだろうが?


「息苦しさとか、ロリーよ大丈夫か?」


「何故か、私の周りに、高度な結界が貼られているので、確認でも解りますが、これにより風の抵抗が一切感じられないのが、何て魔法なんだろう?」


「もう、十キロ言った所に、お勧めのご飯屋があるから一度休憩してから食べるか?」


「そうですね、楽しみにしています!」


「穂樺ちゃんは、何がお好きな物とかありあすか?」


「嫌いな物は、無いようにそだててもらっているので、安心して下さい」


「それと討伐ですが、私は開助けなくて良いでしょうか?」


「助けなくて大丈夫だ、それくらいの経験は、積んでおるから、その間ロリーの面倒と薬剤探しのての知識を少し大江に伝えるのじゃよ?」


「あ、ここからでもとても良い香りがします!」


「それじゃ~」


「狩りにと消耗品の材料を取りに、鹿獅狩停食堂(かしかりしょくどう)に行きますか?」


森の茂みに隠れて、穂樺は、人型になり、服に着替えて出てくる。


「穂樺ちゃんが、可愛く見える!」


「それじゃ~」


「一度飯にして、中で今後の方針を確認しながら、話をまとめるか?」


「ちなみに、好きな料理を沢山頼んで、皆でつまみながらたべるとしようかのう~」


そして、扉を開くと中から店員さんが席に、案内して下さるのだった」

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