無邪気な少女の異世界冒険記

敷島楓

第215話 祖国への帰還【儀式までの準備・・・】

「あれここどこだ?」


ハクは、目覚めると何かの動物の毛皮に横になっている。こんなに温かい所で寝たのは、初めてかもしれない……


「起きたか?」


私の背中後ろから声が聞こえる。振り向いて正座をする。


「そんなに、緊張しなくてよいぞ?」


凄く若い女の子がいる…僕より二個か三個うえくらいかなと思いながら話しかける。


話を聞いてるうちに、年上だと言う事が解るのだが、どうしても見た目を優先してしまう……


「なんだその目線は、私が年相応に見えないから嘘を言ってるみたいな顔をしおって……」


「お主がいつから一人でトイレに行けるようになったとか、母親のお乳を飲まなくなったとか言った方がリアルがあるかのう?」


「いきなり土下座しなくてもよいぞ、そんなに言われたくない事なんじゃな……」


「何!」


「ミルクを飲んでいたらお父様が片方のお乳を吸い始めて、お母様が大変な事になったりして、あの時のお父様の行動が今だに理解出来なくて……」


「息子より、嫁を愛しすぎてるからのう~」


「それより、お主を当分ここで鍛える様に、ジャンヌちゃんから聞いているから己の力を制御出来る様になるまで帰れないぞ?」


「えっ?」


「あの牢屋みたいなお城に帰らなくていいですか!」


「ハクとやらそんなに住んでる場所は、酷かったのか?」


「牢屋の中は、夏は暑く冬は寒く床は、固い石で出来ていて、そこに枯れた藁が置いてあるのが寝床ですけど?」


「だからこの上で寝られるなら、鍛える事も全然苦じゃないです」


「そうか、なら問題て事で良いのじゃな?」


「問題ないです」


「それじゃ~」


「トイレ以外は、私と離れる事を禁ずる」


「どういう意味なんですか?」


「炊事洗濯・ご飯・お風呂・寝る・稽古・儀式の練習を私と行います」


「それだけで強くなれるの?」


「なれるのと、更に違う免疫がつくいて良い身体になる」


「解りました後をついていけばいいのですね?」


「じゃ~」


「取りあえず自慢のお風呂に行きますか~」


私は、気づかなかった…まさかこの人とお風呂に入るなんて事に……


「う~~~ん、気持ちいい風が今日は、大浴場に流れ込んでくるが、儂のお墓じゃな?」


「ほらハクよこっちに来ないか?」


「そのままでいいから早う来い!」


「あ、あのう……」


「昔お母様から聞いた話ですが、ここは女性風呂なので、男性は禁止と伝えられている」


「お主よ先ほど儂に、了解ですと言ったじゃろう?」


「はよこっいに来て、背中を流しておくれ?」


「は、はい…ただいま…流します!」


状況が見えないまま私より年上のお姉さんからかなりの歳だと言われた。


見た目なら一番可愛いのに、あっちの歳は、お父様達と同じ世代と聞いたけど? やっぱり見えないのと、お母様の胸より大きい…


それを見て、歳はちゃんととってるだなぁ~ と考えながらヒメさんの所へと向かう。


「ハクよ、儂の身体中を全部手に泡を作りその泡で洗ってくれ?」


「勿論この胸もしっかり握って洗うと良い」


言われるがままに、身体を洗っていく…何か心で、もう私は、婿に行けないと思っていると?


「大丈夫じゃ、この儀式が終わって、お主が呪に打ち勝てたら将来儂と結婚する事になってる」


「ジャンヌちゃんもそれで良いと言っているしな?」


「身体を洗っているうちに、僕についている物が見当たらない……」


「すみません……」


「お母様と同じで、私についているペニスが無いのですが……」と同じことを過去にも言った覚えが……


「それは、そうでしょ?」


「男性は、ペニスをここに入れて、女性から子供を授かるのだから……」


「あの…変な質問なんですけど?」


「子供ってどこから生まれてくるのですか?」


「ここかな?」


「ヒメさんは、恥ずかしがらずに、見せてくれて説明までしてくれる」


「可愛い子供は、ここからでてくるのよ?」


「小さな穴が見えるどう考えても子供が出てくる大きさに見えないと言ってみるが、逆に笑われた…」


そんな炊事洗濯などを含めての技術を学び半年が過ぎる……


そんなに、退屈しない毎日が送れている。ある日にちまで今の状態を現状維持するように言われる。


最近凄く恥ずかしい事が起きる…朝起きるとパンツが濡れており、変な匂いがする白い液体の様な物がパンツについてくる。


「何だろうこれは?」


何度も言うが最近朝起きるとこんな状態が続いている。


ヒメ様事態は、それは、問題なくより健康だからと言われる。


何なんだろうか、あの白くて粘々していて、匂いが独特な感じがする物は、なんだろうと内心思ってしまうった。

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