無邪気な少女の異世界冒険記

敷島楓

第209話 祖国への帰還【都市内にて情報集め後編】

気持ちがモヤモヤしながら、ヒメちゃんの話を聞き始める。


どうやら私が居なくなってから内部の事情がかなり変わっている事が解る。


親父であるサタンは、封印されていてその頃は、行方不明になっていると言うい事と母親も失踪して居なかったと言う事で、残った親父の嫁が力を入れて動かした詳細などが書かれている。


そもそもジャンヌである母親が失踪したのも親父が居なくなり探しに行った説があるらしいのだが、私同様に連絡が取れなかったと当時のヒメちゃんが話している。


もし、ジャンヌさんが居たのならばこのような泥沼な王国にはならず、多分だが私が継いでいたかもしれない……そんなもしもの話をするヒメちゃんだった。


そこで、得られた情報と自分の情報を考えて出た答えが、取りあえず見捨ててもいい感じの兄貴達を助けてから王宮に潜り込む事になる。幸いか、そこの牢屋もそんなに警備が昔ほど酷くはなく最近だとほとんどが放置状態になっている事があると言う都市の人も言っていた。


取りあえず、行くまでの準備に二日くらいは使うとヒメちゃんが言っているので、その間で使用するような物があるかどうかを聞いて物を購入する事で話は終わり、少し疲れた状態でヒメちゃんは、ベットからでて自分の部屋に戻る。


今夜は、これにて終了となった。少し汗臭い感じがしたので、ギルド内のお風呂を借りて軽く汗を流してからラフなかっこになり外にご飯を食べに行こうとした所に、ヒメちゃんとばったり会う。


「先程は、バタバタしたり大人げない事を言ってすまなかった」といきなり言われるが冷静に言葉を返す。


「こっちも悪ふざけしちゃったからごめんねヒメちゃん」と仲直りの挨拶である頭を撫でるをする。


「うぅぅ!」とされるがままに、うなっているがこれがいつもの仲直りの方法だった気がする。


「お主、昔の記憶が戻ったのか?」とヒメちゃんは、聞いてきたが何か自然と手が出たと言ったら少し悲しい顔で……


「そっか……」と呟くヒメちゃんが居る。


また暗くなる前に、私からご飯に行くけどヒメちゃんも行くかどうか聞いてみると?


お勧めしたい料理店があると言って笑顔になる。その笑顔に心が温まりながら一度部屋に戻り準備をしてくるとヒメちゃんに言われてギルド内にあるテーブルに座って待っていると一人の男がやってきた。


「お前は、何故この国の事を調べている?」


その一言からの始まりだった。本当の事を言う訳にはいかないので、ここの歴史について学びたいと言って偽物の歴史教授と書かれたカードを見せる。これで相手も引いてくれたら面倒もかけずに終わるのだが、見た感じそれで終わるとは思えず静かに待っている。


「そんなスキルがあるのが初めて知ったが、確かに本などの記載されている仕事をしていたら国についての事を調べるな」と相手側の怪しげな男が話す。


そして、いきなり名乗りをあげる。


「俺は、カイトと言ってこの辺で、情報活動と臨時で王国の騎士をしている」と話し出す。


最近この街を嗅ぎまわって聞いている者がいると俺の耳に入ってきたから探していたのとその人物の面影と種族を聞いていたから声をかけてきたと話す。


流石情報屋なだけあってか、勘はかなりあるようだった。確かに探し回っていたのは、私ですと答え嘘の情報であるここでの歴史についての話を完結に纏めて話ていき彼から情報を引き出していく…この頃ヒメちゃんには、念話で状況を飛ばしてあるので、落ち着いたら再度念話をと言われる。


「それにしては、ここのギルド長と仲が宜しいですね」と彼が私に聞いて来る。


「ここの都市を調べる際に、ここのギルド長と話をする為と父親が昔の知合いだったらしく挨拶も含めてと言われていたので、周りからはそんなふうにみられたのでしょう」


「なるほど、お父様が知合いでギルド長に歴史についての調べ物をする事を伝えると言う事は、確かに大事ですね」


「それで、お世話になりぱなしなので、ご飯くらいは、奢ろうとおもいまして、席にいて座って待っていた時に、カイトさんからお話がきて少しびっくりしただけです」


「それは、すみませんこちらも仕事だったので、聞いちゃいましたが失礼しました」と彼が謝る。


「そう言えば臨時で騎士をしていると言ってましたが、王国専用の騎士はこの都市には居ない者なのですか?」


「ここは、昔から定められた騎士が居ると歴史に載っていたので、先ほどの話を聞いて最近の状況が変化があったのかと思いまして聞いてみました」


「そうですね、この王国は、呪われているのか不明ですが、兄弟だった二人の王子は、病気で二年前に亡くなっていると言う話がありその後、非公開にされていた王国の姫様が居る事を広場でお披露目会を行った時に知った後に、騎士の臨時の募集があったので、内部の情報を手には入れればと思って入ったのがきっかけです」


「はっきり言って、王子達の王国にたいしての動きは、それなりに良かったと聞いてますが……」


「ここの本当の王様が居た時代が一番安定と安心出来る都市だと聞いてから俺は、ここで情報屋の仕事を始めたのがきっかけかな?」


「情報屋的には、臨時の騎士は美味し情報ばかり入ってきたな?」


「この国始まっていらいの女性の王妃が国をひっぱっていくと言うが、実際は、ほよんど親が支持をだしてそれに従い国民へ圧力をかけながら動いているのが今の都市て事がびっくりだった」


「その王妃様とやらは、何故母親のいう事しかきかないのですか?」


「普通の国だと下に指示を送り纏める者がいるとどこかの国の本に記載されていましたが……」


「確かに、普通は、そうなんだが……」


「王子が亡くなった瞬間からこの国は、変な方向へと向かっている」


「王妃の母親もここだけの話何人か子供が居るらしく、男も何人かいると言う話を内部の騎士仲間に聞いたくらいだからな?」


「さっきも言ったが、王子が居なくなってから今までいた優秀な者達は、全て王妃の一言で解雇にされて他の欲しがっていた国々へと散らばって言ったと聞いたよ」


「あんなに優秀なメンバーは、中々いないと言われたほどの人材だった事もあり、解雇された瞬間に他国の王が態々訪ねてくる自値になったとかも聞いている」


「そんな事だから歴史を調べるのは良い事だが、変な所に顔を突っ込まないように言いに来た」


「もし他国のスパイだったならその場で、王妃に突きつけて帰る所だったが…」


「事情は、解った事と貴男が本に携わる者と言う事が解ったので、警戒態勢を一部解除します」


さきほどまでの鋭い視線がなくなった。一体に何人の部下を引き連れてこのギルドの外に待機させていたのだろうと内心思いながらカイトさんとやらの話を聞いて行く。


「お前の事は、知合いの全体の情報屋に言っておくからもし聞いてもきちんと答えてくれるように指示だしとくから良い本を作ってくれ」


「それじゃ~」


「お出かけ前に、長々と話し込んでしまってすまなかった」とカイトは、言ってその場から離れると一瞬にして気配が消える。


一応今の状態をヒメちゃんに念話で伝えてから少し遅めの夕食へと向かうのだった。

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