無邪気な少女の異世界冒険記

敷島楓

第199話 絆と約束【アトラクション2】

トロッコに乗っているとある歌を思い出す。僕達は仔牛かと何故か変な記憶がよみがえる。


すると千頭の方に眩しい程の電気が見える。いきなりトロッコに板のボードが出て来て丸を付けて下さいと書かれた内容がある。


①このまま何も見ずに進む ②このまま進まずに一度降りてから周りを偵察しながら探検する ③走り続けながら大型魔法を投げてみると書かれた内容近くに赤い色のペンが置いてある。


僕は迷わずに、②に赤丸をつけるとゆっくりとトロッコは、停止するのだった。


トロッコの扉が開き皆がゆっくりと地面に下りる。するとまたトロッコは、発車してしまい見えなくなる。


「マリアちゃん聞こえる?」


「はい、念話ですけど聞こえますどうしました?」


「あそこの壁とそこの壁にファイアーボール投げてみてよ!」


言われるがままにファイアーボールを放つ――


「ギャァァァァァ!」


悲鳴が聞こえたと思うと砂の様に崩れる何が居たんだろうと覗くと魔物がいるが何の魔物か解らない……


カゼフ兄様が言うには、古いお屋敷や壁に憑りつく魔物で、倒すとたまにレアな逸品が手に入るらしいと言っていた。


これは!レアじゃなかろうか…… 古ぼけた布地が出てくる。それをカゼフお兄様に見せてみるとレア物らしいく取引は最低でも金貨十万枚からだとかそれも中に模様があるだけで跳ね上がる代物らしく貴族の中にはコレクションしている者がいてさらに高値で買い取りがされている事も聞いた。


それは後で俺が知合いに鑑定にだしとくよとカゼフお兄様に渡す。


それよりここは、壁に居る敵を場所を俺が居場所を言うからそこに魔法を打ち込んでくれ……


「はい解りました」


言われるがままに魔法を放つと叫び声が聞こえてアイテムが落ちているのを拾いを繰り返す。


そして、あまりにも変な色をした壁だった。カゼフお兄様にこれは怪しいですと言うと?


怪しいけどあれには、手を出しちゃ駄目だあれは、俺が倒してくる。


「え?」


「僕達だと駄目なんですか?」


「あれは、倒すというより語言遊びに近いかな?」


「お母様ど言う意味ですか?」


「見てれば解るわよ?」


「なら見てみます」


「どんなことが始まるだろう」




僕とお姉様は、新しい発見をみるかのように、カゼフお兄様をじっと見つめるのだった。



「己の国は、何処の国にあたる国」とカゼフお兄様が壁に話しかける。


「都市に住まいし猫さんが都市に生まれて都市相応」と壁から言葉が聞こえる。


「奈落の底に奈落らべれば正月奈落だりで落ちが無し」とカゼフお兄様が返すと壁から言葉が返ってくるようだ。


「冬眠されし冬眠家にて冬眠されず走る犬なり」


「白壁に白蟻食いに城荒らされる」




壁にダメージが入り亀裂が生まれる……


そして、あっけなく塵とかして消えると宝箱が現れる。


「お母様何で倒されたのですか?」


「それとお姉様と話をしてて聞いててもわかりませんでした!」


「壁が苦手とする物に対して、何も無ければ白であり、問題があれば黒となる」


「要するに、壁は蟻によって荒らされて形がなくなった」と言う語言遊びなのよ?


「昔のどこかの遊びとして作られた物らしいのだけど?」


「齧る感じで、言霊もどきが出来る誘導戦術みたいなものなのよ?」


「普通に言霊が使えた場合は、倒せる敵て事ですか?」


「そうね、でも言霊を覚える方法が今の所ないらしいからもどきがうまれたと言う説があるかな?」


「実は、お母様……」


「どうしたのマリア?」


「言霊の件でお話が!」


「まさか書物でも見つかったの?」


「違います」


「僕とお姉様は、言霊使えます」


「それも普通の言葉に混ぜて自然に……」


「マリアもたまには、冗談を言うのね」


「本当かどうか試してみなさいよ?」


「マリアが私に、カゼフ君に頬にキスをするて言霊で言ってみてよ!」


「お母様は、カゼフお兄様の両頬にキスをして耳を軽く甘噛みする……」


「え?」


「身体が勝手に動く……」



そして、カゼフ君に近づいてマリアの命令道理に身体が動きキスをした後に甘噛みをしてしまう。


勿論そんな事されたカゼフお兄様は、そのまま顔を赤くして崩れる様に倒れたのだった。

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