無邪気な少女の異世界冒険記

敷島楓

第192話 絆と約束【感謝のデート後編3】

「おはようカゼフ君今日は、一日楽しみましょうね」


「スノーちゃんおはよう今日行く所なんだけど?」


「そう言えば聞いてなかったかも?」


「ルシファーランド妖精の森て昔親父が作ったテーマパークがある」


「行った事はないけど毎年の書類に記載されていたのをこの間思い出して調べたらまだやってるらしく」


「そこに行こうと思うけど良いかな?」


「行くのはいいけどカゼフ君目立って大丈夫?」


「その辺は、行くと決めたら色々と手続きをして貸切になった」


「だからまたなくても遊べるらしいぞ?」


「それは凄いだけどここから遠いいの?」


「二時間ぐらい片道かかるけど行くのも貸切でいけるから退屈はしないと思う」


「カゼフさんいいですか?」


「どうしたんだリーヴスラシル君?」


「都市の名前解りますか?」


「サーランドティファーク都市かな?」


「そこなら行った事ありますので、転送魔法でいけますよ?」


「それで、姫様本当にやられるのですか?」


「勿論実験もかねてだしリーヴスラシル君なら別に問題ないから」と僕は目を閉じる。


リーヴスラシル君の唇が僕の唇に重なる。


「な、何をやっているのか君達は!」


「カゼフ君気にしなくて良いわよ家族系にはOKなのよキスしても家の場合」


「それに周りから見て問題だったら注意すればいだけだろうし今の頃は大丈夫」


スノーちゃんの発言はたまに的確な事を言うので何と言うか母親強しとおもってしまう。


「よし覚えたぞ!」


「お母様場所固定完了ですいつでも行けます」


「まさか今ので転送先に行けるのか?」


「そうですね、共有魔法と言うのがありましてそれと転移魔法を構築して作った魔法が『共転移魔法(きょうてんいまほう)』です」


「まだまだ実験段階ですからキスして情報を貰いました」


「なるほどね、さすがマリアちゃんて事だね」


「それじゃ~」


「三十分したらまたここに集合て事で準備をして集まるぞ?」


「「「解りました!」」」と三人の娘達が一斉に言うのだった。





しばらくすると少女達が来るといきなり……


「パパどう?」とうわべ使いで見てくる。


マリアちゃんは、白いヒラヒラの長めのスカートをモチーフにしたデザインのゴシック物で……


ウィンちゃんは、薄い黄色のリボンの網目が組まれた膝位の長いスカートのゴシック物で……


リーヴスラシル君は、と言おうとすると向こうから念話で、今日だけリーヴスちゃんでいいですよと言われる。


リーヴスちゃんは、桃色の薔薇を刺繍したデザインで短めのスカートのゴシック物だった。


三人とも縞模様のニーソをつけている。


それに三人とも珍しくツインテールで結んでいるので凄く新鮮で可愛いと思ってしまう。


そんな事を言っていると後ろから声あ聞こえてくる。


「お待たせカゼフ待ちました?」


俺は、振り向きスノーちゃんを見るとそこにはいつもと違う子がいるように見える。


「久しぶりに気合をいれておしゃれしましたけど似合いますか?」


髪の毛をストレートに下して、薄手のワンピースを着ているスノーちゃんが居る。


「スノーちゃん凄く可愛いよ!」


「今日だけ夫のカゼフなんだからちゃんずけはいらないわよ?」


「…………」


「スノー凄く可愛いよ」


「それで問題ない」


二人ともにこやかい笑い外に出る。




外に出た後実験した事が無い為、周りに何もなさそうな場所を選び、『共転移魔法』を発動する。


キラキラと光が全身を包み凄い輝きが放ち―― 一瞬にして景色が変わる。


そして、ルシファーランド妖精の森の入り口前に転移するのだった。

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