無邪気な少女の異世界冒険記

敷島楓

第121話 お爺ちゃんの家に長くお泊り【外で召喚魔法にてイベント⑥:決戦召喚中編】

「ヴェルゼブブ召喚に、そろそろ入る――」お母様から貰った札にて、解放すると不思議と体の周りに、白銀の粒子がまとわりつく――


お姉様は、金色の粒子が全身を大きく覆っている――やはり歳の差なのだろうか?


規模が違うと考えていると?


お母様から、マリアの方が凄いのよその歳でそれだけ出てるとは、予想外だったから私は、びっくりよ!


お母様に、びっくりされるけどあまり実感がないのもたしかな感覚……


付与系など全て施した後、『召喚解放』と叫ぶと一気に空間が寒気が来る――


お母様からそろそろ来るわよと言われて、僕は、少し離れた場所に移動する。


空間が歪み――歪んだ空間が亀裂が走り――真っ黒な月の中に、血が零れるような罅が少しずつ割れて行く――


そこから見た事のない形の指先が、無理やり空間を引き裂く様に、現れる――


蠅のヴェルゼブブ王が召喚される―― 召喚されたと共にあたり一面に呪いの重力がかかる――


状態異常系を使っていない植物類・石などは、ゆっくりと土に沈んでいく――


その頃お姉様の様子が少し変わって来る――どうやら、この重力に耐えられなくなりつつあるようで、片膝をついている――


僕は、急いでダブル魔法を発動させて、お姉様の所にもう一人の僕を転移魔法で、送り対応する。


このダブルは、かなり使える事があの後の書庫で解った。


組み合わせ合成魔法として使える事や復元・複合・移植・融合などの機能がある事が解り色々と試した結果いまにいたる。


もう一人の僕をお姉様に、融合させて一部のスキルステータスを一気に倍増させる。


するとお姉様から――「助かったよマリアのおかげでなんとか立てたよ」と念話が飛んでくる。


ヴェルゼブブは、三分の一が表に出る度に、重力が重くなっていく――


三分の二になると痺れなどの効果がある魔法が使われる――あたりの草は、砂の様にサラサラと風にとばされる――


一番信じがたい事は、石や外にある鉄類(畑で使用する物)は、全て砂となり風にとばされていく――


そして、全体が空間から出てくると?


地上に、地震が来たかのような?


大きな叫び声と共に、姿を現すのだった――

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