無邪気な少女の異世界冒険記

敷島楓

第83話 お泊り休憩中の出来事…⑫

お姉様と一緒に、お爺ちゃん達の家に戻り外に出る。


実験しようと思ってた神聖魔法をまさかお風呂場で使われるとは、思っておらず予想外に上手く使われる。


仕方なく、他の魔法を覚えてもらう為に、余っているスキルをスキルロールに、書込みお姉様に渡す。


「マリアこれ何?」


「それは、私がたまに傷を負った時に、傷が塞がるのを見た事ないですか?」


「あ、魔法使ってないのに、傷が癒された現象でしょ?」


「お姉様の為に、そのスクロールを覚えれば『固有スキル』に『再生』が追加されます」


「僕は、二個持っているので、さすがに三個目は、いらないのでお姉様に譲ります」


そして、スクロールを読んで、『再生』を学ぶお姉様……


試しにと、指を軽く切ると傷が癒されていく――これは凄いね魔法いらずの再生だねとお姉様は喜ばれる。


何個かスキル覚えたいのですが、肝心のお爺ちゃん二人が居ないので、明日に続きをします。


「ま、実際に、お爺ちゃん達を入院させたのは、僕達が原因ですけど、ま、ばれていないので、問題はないでしょ~」


魔術書が余っているのが、何冊かあるので、明日渡してから覚えましょう。


そんな話をしながら食卓へと向かう。


お姉様は、私それなら勉強して、スキル磨いてくると言って、お部屋に戻っていく。


僕も書庫へ戻り変わったスキルが無いかをみつけにいくと?


転移魔法を楽しく学ぶ本という面白い本がある。


一ページ目を開くと、まだ引き返す事ができますみたいな言葉が書かれている。


禁書の棚だけあって、この文章は、よくかかれているので、気にせず捲ってみる……


すると、光にすいこまれるように、本の中へと入っていく――


僕は、抵抗するも光は強くなるほど本の中へ本の中へと吸い込まれる。


どうやら今回のは、トラップ式の魔法書だったご様子――僕は、仕方なく身体を許して、そのまま吸い込まれるのだった。

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