無邪気な少女の異世界冒険記

敷島楓

第73話 お泊り休憩中の出来事…⑧

娘達が泊まりに行って、二人新婚的な朝ご飯をスノーと一緒に食べていると?


俺に、念話が飛んでくる。


初代と親父が倒れたとの連絡がある。


スノーにその事を伝えるとあまり笑わないスノーが笑っている。


「おい、倒れたんだぞそこは、笑う所じゃなくて心配だろう?」


スノーに言うと?


何となくだけど、原因が解っちゃったのよね?


念話でこの一言聞いてみてくれる?


「鼻血か血で倒れてないと娘達いなかったと聞いてみて」


俺は、スノーに言われた内容をお爺ちゃん達に聞いてみると確かに居たと言っている。


「スノーが言った事が、当たっていて、娘達が居たと言っている」


「なら原因は、うちの娘達よ?」


「マリアとウィンに私から電話するからちょっとそのまま繋げてて!」


私は、マリアとウィンに念話通話をする。


『『はい、お母様どうしました?』』


僕とお姉様の声が重なる。


僕は、丁度休憩中で書庫の外にいたので、魔法は使えるし、姉様も下で勉強をしているので、直ぐに繋がる。


「少し聞きたい事があるだけどいいかしら?」


『お、お母様なにか凄く不機嫌な声が聞こえます』


僕達は、二人して同じ言葉を話す。


「今日の朝に、初代様とお父様が倒れたて今連絡があったのだけど原因しらない?」


「えっ、それは――確かに、朝方いつもの様に、お爺ちゃんの膝に、僕とお姉様が上に乗ってご飯を食べていた時に起きた事ですね」


「私が思うだけどね?」


「それって、マリアとウィンがきっかけと原因があるようにしか思えなくてね、念話を飛ばしているの?」


「言っている事解るかしら二人とも?」


お姉様は、記憶が無い出来事だったから知らないけど僕は、かなりかかわっているからこれは、お母様と一対一で話さないといけないような気がした。


「お、お母様僕と二人っきりで、念話しませんか?」


「そ、マリアが絡んでるのね、ならあなたからかけ直しなさい」


「はい、解りました」


やばいお母様があんなに怒る声を聞いたの初めてだ、名前から連想されるくらい寒気が……


「マリア?」


「今の念話て、何の話だったの?」


「えっとですね、昨日と今朝くらいまでお姉様に、スキルを教える為と言って、古し本の亡霊みたいなのが憑りついていたと言う話です」


「スキル見て頂けると『言霊』と言うスキルがあると思います」


「ダイトカイトお爺ちゃんの知合いの古し本の亡霊だったらしく、お姉様に憑りついて、学ばせたと聞いてます」


あながち内容は、間違っていないが出来事は、流石に言えない……


「なるほど、だから記憶が少し変だなと今朝起きた時に思った違和感はそれなのね」


「その精霊さんは、どこに居るの?」


「教える事は、伝えたので、お姉様からさりました――きっとまた違う出会いを求めて旅にでも出たのではないでしょうか?」


「そっか、お礼言いたかったのだけど仕方ないわね」


「お礼は、しっかりと伝えてあります」


「なら何かしらないけど私は、勉強に戻るけどお母様に宜しくね」


お姉様からの念話が切れる。


何度か溜息をして、酸素を吸って、いざお母様に念話をする。


「すみませんお母様お姉様とお話ししていて少しかけるのおそくなりました」


「大丈夫よ丁度ご飯が食べ終わって、私一人で寝室にいるからね」


「それで、お母様僕に何か御用ですか?」


「マリアンローズ・フォルト!」


「はい!」


えっ、何フルネームで、初めて呼ばれた!


何かお母様が凄く怖い感じがする。


覇気をくらった訳でもないのに、念話から寒気しか飛んでこないやばい震えてきた――


「二人が倒れた原因て、マリアちゃん?」知っているのでしょ?


「はい――知ってます原因も内容も――全て知ってます」


「そのお話しをゆっくりとこれからしっかりと詳しく話しなさい――」


会話ごとに、寒気が止まらない。


お父様が前に、お母様を怒らせると真面目に大変だからと呟いているのを聞いた事がある。


やばい寒気と震えが止まらない――けど喋らないともっともっと会話が続くのだろう……


僕は、事の出来事と昨日の出来事を全て打ち明ける。


「なるほどね~」


「そっかそっか――」


「お母様もしかして、凄く怒ってますか?」


「マリアの話を聞いて整理した結果だけど……」


おや声のトーンがいつものお母様に戻っている。


「今回は、お爺ちゃん二人が悪いわね」


「姉妹の話を知りながらも放置した事とウィンに、スキルを覚える為に、古し本の亡霊を放置してた事を含めると二人のお爺ちゃん達が原因ね」


「今回の件は、マリアは、ひはないから大丈夫だけど、あまり悪戯はしないように!」


お母様に釘を刺される。


「そっか~」


「後で、私そっちに行くから、二人のお爺ちゃん達戻ってきたらその映像とやらの記憶抹消するから私に任せといて――」


そして、念話が切れる。僕は、この後お爺ちゃん達に心からごめんなさいと思いつつ回復に集中するのだった。

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