運命には抗えない

あぶそーぶ

ep.2 最終話 敗北

   ースミスsideー

   爆発が起きてから一体どれくらいが経っただろうか。もはやそれすらも分からないほど剣を交えた。

「ム、、、っ!!」

   ガアァァン!!

「ほらほらどうしたァ!さっきから剣筋が衰えてるぞォ?」

   そして極めつけはこちらが疲労しているというのに、向こう側は疲れを感じさせないことだ。

   悪魔回帰デビルモードを隙に叩き込めれば逆転出来るだろうが、確実にそこにあてるにはまず相手の体勢を崩す必要がある。だが、それをさせてくれる程甘くはなかった。

   万事休す。その言葉がよぎった時膠着状態とも言えるこの状況に光が差した。

「ああぁぁぁぁ!!」

   それは青い髪をした少年だった。それは右手に持つ薙刀と左手に持つ刀を操っていた。

   しかし、思ったことがある。

(鬼滅団には奇襲する時は大声をあげる規則があるのか?)

   だが、そのおかげで大きな隙をつくことが出来る。相手が少年に気を向けている間に技を発動させた。

悪魔回帰デビルモード、断罪!」

   狙うは胴体。首を狙えば確実に殺せるだろうが、如何せん動く。

   であれば、下手に避けられるより傷を増やす方に賭けたい。そして、オレの剣は相手の胴に吸い寄せられるように近づき、そして、、、

「それは容認できねぇな」

   その一言を聞いた途端凄まじい連撃によって吹き飛ばされた。悪魔回帰していたオレでギリギリ見えるほどの速度だった。

   なんとか耐え忍んだが、恐らく少年の方は生きてはいないだろう。しかし、今はそんなことを考えている暇はない。

   こんな大技を出した後だ。ならば、すぐに動くことは出来ないはずだ。ここで再び悪魔回帰をすれば屠れる。

   そう、深層心理に勝利を確信してしまったのだろうか。いつもなら絶対に気づくはずの殺気にすら気づかなかった。

   全てを悟った時には既に意識は闇の内だったのだから。



   Episode   力こそ   TrueEnd







   なんだか不完全燃焼みたいになってしまいましたが(というかなってる)、TrueEndです。

   次はEpisode3に突入!、と言いたいところですが、次回もまたEpisode2です。

   主に主人公スミスの裏話(という名の明かしていなかった設定について)です。

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