運命には抗えない
ep.2 25話 死神降臨
   戦いは苛烈を極め、その激しさを増していく。しかしそれは果てなき争いでは有り得ないこと。言わば、終戦へと近づいている証。
   そしてまたここで終戦の1歩が刻まれた。
「さて、第2ラウンドと行こうじゃないか」
   その言葉を皮切りに二人の間に言葉は流れなかった。言葉を交わす余裕が無くなった、と言うより交わす必要が無くなったからだ。
   相手の体に傷をつけ、また相手に切りつけられるという単調に見える戦いで彼らは幾重にも重なる心理戦が繰り広げられていた。
   あえて隙を見せたり、また自分が相手のそれに騙されないように、、、。それでいて、戦局を覆す一手を探るように。
   いや、戦局覆すという意味では鎌苅は1つそれを手にしていた。そしてそれが現れるにそう時間はかからなかった。
「ホッホーゥ!これは中々良い相手だァ!」
    チャン・フー、彼が宇宙賊最強たらしめる鎌苅に勝っている要素。それは一撃の威力と直線移動の速度である。
   鉄壁とも呼べるホーリーナイトが敗れた事からその力量は油断を許さないことは言うまでもない。
   そして、グリムはまだ彼にホーリーナイトを殺られたことを知らない。
「お前もアイツと同じで脆いんだろぅ?」
   そう言って未だに攻防を続けている所に常人では捉えられないほどの速さで肉薄した。よもやこれまでかと思われた瞬間、
「死神舞踏」
   グリムはそう言いながらより一層の力を込めた横なぎを放った。その風圧だけで鎌苅はもちろん、突進して来ていたチャン・フーさえも吹き飛ばした。
「なっ!限界上昇しているこの状態についてこれる程度ではなかったのか!」
   鎌苅のその同様など無いかのようにグリムは語り始めた。
「世の生と死は全て死神が決める。その裁決は絶対で覆ることは無い。そしてこの技は死神が事を成す際の動きを真似たものだ。故に自分だけが生き残り敵は」
   そこまで言って彼は神速の如き速さで動き、鎌苅とチャン・フーの首を切った。
「必ず殺す」
   彼の2つ名の由来は、神器リーパーとその動きが死神、グリムリーパーそのものだと評す者がいたからだ。故にグリムリーパーから神器のリーパーを取り除いたグリムという名が彼の2つ名となった。
   そしてまたここで終戦の1歩が刻まれた。
「さて、第2ラウンドと行こうじゃないか」
   その言葉を皮切りに二人の間に言葉は流れなかった。言葉を交わす余裕が無くなった、と言うより交わす必要が無くなったからだ。
   相手の体に傷をつけ、また相手に切りつけられるという単調に見える戦いで彼らは幾重にも重なる心理戦が繰り広げられていた。
   あえて隙を見せたり、また自分が相手のそれに騙されないように、、、。それでいて、戦局を覆す一手を探るように。
   いや、戦局覆すという意味では鎌苅は1つそれを手にしていた。そしてそれが現れるにそう時間はかからなかった。
「ホッホーゥ!これは中々良い相手だァ!」
    チャン・フー、彼が宇宙賊最強たらしめる鎌苅に勝っている要素。それは一撃の威力と直線移動の速度である。
   鉄壁とも呼べるホーリーナイトが敗れた事からその力量は油断を許さないことは言うまでもない。
   そして、グリムはまだ彼にホーリーナイトを殺られたことを知らない。
「お前もアイツと同じで脆いんだろぅ?」
   そう言って未だに攻防を続けている所に常人では捉えられないほどの速さで肉薄した。よもやこれまでかと思われた瞬間、
「死神舞踏」
   グリムはそう言いながらより一層の力を込めた横なぎを放った。その風圧だけで鎌苅はもちろん、突進して来ていたチャン・フーさえも吹き飛ばした。
「なっ!限界上昇しているこの状態についてこれる程度ではなかったのか!」
   鎌苅のその同様など無いかのようにグリムは語り始めた。
「世の生と死は全て死神が決める。その裁決は絶対で覆ることは無い。そしてこの技は死神が事を成す際の動きを真似たものだ。故に自分だけが生き残り敵は」
   そこまで言って彼は神速の如き速さで動き、鎌苅とチャン・フーの首を切った。
「必ず殺す」
   彼の2つ名の由来は、神器リーパーとその動きが死神、グリムリーパーそのものだと評す者がいたからだ。故にグリムリーパーから神器のリーパーを取り除いたグリムという名が彼の2つ名となった。
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