運命には抗えない

あぶそーぶ

ep.2 4話 開店

 すいません。少し遅れた上に文字数少ないです、、、。








 ースミスsideー

 ここに来てから2ヶ月が経った。想定より2倍の時間がかかったが、ようやく店開きができる。

 遅れた要因は幾つかあるがここでは語らないでおこう。

 そして、記念すべき1人目のお客さんだが、全身が硬い筋肉で覆われた大男だ。

「オリハルコンの大剣を頼む。大きさは2メートルは欲しい」

 そして、その姿に違わず重い武器を注文してきた。

「それなら、そこに置いてあるやつか裏に1本だ。気に入らないなら特注も受け付けよう」

「、、、。いや、そこの奴でいい。いくらだ」

 その後は普通の取引だった。そして感じたのはやはり王都の人間とは違うということだ。

 王都のやつらは、見た目の豪華さで決める。だから、基本特注を希望してくる。酷いところだと宝石を付けろとか馬鹿げたことを言ってくる。

 武器は殺傷道具だ。物語の聖剣のような華々しい物などむしろ戦いには不向きだ。

 無論それは彼らも承知だろう。ではなぜそんなことをするのか。答えは簡単だ。

 そいつらは貴族だからだ。貴族は装飾品で自分の権威を示そうとする。従って、煌びやかな武器は格好の調度品という訳だ。

 話がそれたが、2人目以降のお客さんもその場にある武器を購入していった。そして、10人目のお客さんが帰ると同時に閉店した。

「そうだな。これからは1日10人を最大顧客人数にするか。そうすれば、鉱石を集める時間も取れる」

 本来、鉱山を独り占めなど出来ない。しかし、ここは危険度が高すぎる為人が寄り付かない。

 ああ、今日来たお客さんの中に妙なことを呟いてるやつがいたな。確か鬼滅団がそろそろ最北端の人類生存域を拡大するとか。

 フェルム鉱山は第10師団が担当するなんて言ってたな。そういえば、王都に居た時に第10師団の団長が変わるなんてことを耳にしたことがある。

 、、、顔だけは確認しておくか。








 ーヴァルキリーsideー

 1ヶ月後、人類生存域の拡大、通称「攻略」が行われる。現在確認されている中では今人類が生きている大陸の形はひょうたんのようになっており、南側が人類の領域である。

 細かく言えばひょうたんのくびれの少し下までが人類の領域だが、今回の攻略でくびれまでは到達出来るだろうと言われている。

 攻略の度に鬼一体の強さが上がっていさ来ているのを感じる。しかし、それで脅えていては鬼滅団の名に泥を塗ってしまう。

 また、これが私が第10師団の鬼滅団団長に就任してから初めての攻略。ここで少しでも良い結果を残さなければあの時発した宣言が虚実となってしまう。

 そんなことにはならないようにしないといけないな、、、。

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