運命には抗えない

あぶそーぶ

ep.2 3話 鉱山

 すいません!投稿遅れてしまいました。

 わざとでは無いんです。許してください、、、。








 ースミスsideー

「ここがフェルム鉱山か、、、。噂通り馬鹿でかい山だな」

 人類生存域の最北端に位置するフェルム鉱山。それは半径40キロメートルのほぼ正円の土地にあり、標高は6000メートルと言われている。

 山の各所には穴が空いておりそこから山の中に入ることが出来る。中にはルビー、サファイアといった宝石類から、鉄鉱石、ミスリルといった金属類も発掘できる。更に奥で採掘するとダイヤモンドやオリハルコンもある。

 オレはそれを狙うつもりだ。オリハルコンは現在確認されている中で最高の硬度をもつ金属だ。硬さだけならばダイヤモンドには劣るが、衝撃にも強く、また剣や斧にして加工しても刃こぼれを起こしずらい。

 またそれだけの良資源故に加工技術が相当高くないと扱えない代物となっている。この事から、人類ではオリハルコンを加工できやる鍛冶師というのは鍛冶師中での憧れの存在になっている。

 ここでまた話を戻すが、そんなにいい素材が簡単に手に入るわけがない。オリハルコンを発掘するにはいくつか問題があるが、その中でも重要な2つを言っておこう。

 まず1つ、オリハルコンはその硬度故に発掘する際多大な労力と、とても重いツルハシを使う。この事から多くの人数を連れていかなければならないので、多くの食料も必要となってくる。

 また、食料を大量に持ってくるのなると、また多くの人手が必要になる。そこでまたその人達の食料を、、、。という食料問題が第1だ。

 2つ目は、洞窟という環境だ。洞窟はその構造上空気の動きというものが少ない。

 例えば、1立方メートル内の空気を入れ替えるとする。平原ではそれが数秒で全て入れ替わるが、洞窟の奥地ともなると一年かかっても全てを入れ替えることは出来ない。

 この事から洞窟内では酸素の供給がほとんど断たれる状況となる。よって、窒息死の危険が出てくるのだ。

 以上から、通常、オリハルコンを発掘することは困難を極める。まあ、通常・・に分類されるやり方でやらなければほとんど問題は解決される。

 今回発掘作業するのはオレひとりだ。だから、食料、窒息死問題は無くなる。この2つさえどうにか出来ればあとは根気でどうにかなる。

 そして、肝心なオリハルコンの発掘方法だが、

「全く。何故こんな手間がかかる方法でしか見つけられないんだ。もっと効率の良い方法を思いつかなかったのか」

 手当たり次第に壁をツルハシで削ることだ。もっとも、本来一人でやる方法ではないので仕方ないことではあるのだが。

 そうして大体2時間が経過した頃、やっと手の平くらいの大きさのオリハルコンを発掘することが出来た。もちろん、オリハルコン以外にも、鉄鉱石30kg、ミスリル5kgを発掘した。

 あと酷く錆びた刀も発見した。刀を扱う者など極東の地、倭国の人間だけだと聞いたが、何故これが人類生存域の最北端のここから発見されるのか。

 もしかしたら、鬼滅団よりも先に人類の生存域を広げている者がいるのかもしれないな。

 そんなことを考えながら、数日この洞窟で発掘作業を続けた。オリハルコンは合計で20kgとなった。10kg使ってロングソードが1本作れるとなるとかなりの成果だろう。

「なら、あと1ヶ月もすれば品ぞろえは良くなっているか。まあ、大々的には店は出せないから見栄えは捨てるか、、、。本物の強者なら、見た目で判断しないだろうし、丁度いいか」


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