運命には抗えない

あぶそーぶ

ep.2 プロローグ ver.2

 少女が鬼を殲滅していた時とほぼ同じ頃、同じ惑星のある道場にて。

「かぁーつ!」

「ぁぐっ」

「そんなものでは、鬼はおろか、人相手ですら、遅れをとるぞ!いい加減守りに徹する戦い方ではなく、攻勢に出たらどうなんだ」

「うぅ、、、」

 そこには師弟と思われる2人の男がいた。片方は竹刀を左手に1本持っており、もう片方は右手に薙刀(わからない人は後書きを読んでください)、左手に刀という変わった二刀流使い。

 二刀流使いのほうは刃を落としていない状態で、完全に有利な状況なのだが、全く勝てていない。いや、負けている

 先程師が言ったように、守勢だから負けたと思うかもしれないが、例え攻勢であったとしても師にはかすり傷1つ付けることは出来なかっただろう。

 それほどの差か師と二刀流使いにはあった。だからこそ、刃を付けたままの稽古であったのだから。

「、、、して、お主の剣術、もしやデカルタ流か?」

「そうですが、何故その名を知っているのですか?」

「幾年も前に戦った男が使っていたのだ。まあ、そんなことはいい。これで今日の稽古は終わりだ」

 そう言って、今日この日の修行は終わった。








 薙刀なぎなたとは、槍のような形をしていて、剣先が刀のようになっている武器です。その為両手で持つのが基本だそうです。

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