運命には抗えない

あぶそーぶ

11話 変化すれども人は気付かず

 ー???side ー

 、、、もし、今この時変化に気づいていれば、悲劇は起こらなかったのかもしれない。

 、、、もし、この物語を見ている人がいて、その人が俺たちに知らせてくれれば俺たちは最善の選択を選んでいたのかもしれない。

 、、、もし、、、






 今日この日も魔法剣士学科の1年のみんなは訓練に励んでいた。変化することの無い日常。いや、少しの変化だったから誰も気づくことが出来なかった。まず、全体的に魔法の威力、詠唱速度はもちろんのこと、体力や精神面での成長も見受けられ、高等部卒業時とは比べ物にならないくらいの変化だ。

「よーし、今日の訓練はここまで!後は各自好きにしていて良いぞー」

 その言葉には「午後の授業まで」という言葉が省略されているのだが、言われるまでもなくみな知っている。それは終魔学園というエリート学園だからではなく、単にいつもそうしている日常・・だからだ。






 そして、今日この日から地球・ウィード間の交渉の内容が施行される。もちろんウィード星の全国民には1か月前から知らされている。

 と言っても、ウィード星人からすれば観光客が増えるだけなのだが、、、

 交流し始めは観光地や遊園地などの売り上げはさほど変わり映えしなかったが、少しずつ、本当に少しずつではあるが各種飲食店にその売り上げが傾き始めた。

 ある意味ではそれは当たり前のことで、観光地や遊園地は場所が限られていて徐々に飽きてくる。逆に飲食店は日々新しい商品が開発されている。

 もちろん、遊園地でも新しいアトラクションは開発されている。しかし、圧倒的に食品関係の開発の方が早いのだ。

 そんなある日、墜は運我のもとを訪ねていた。社交辞令の後、墜が

「頼み事なんですが、あなた方ウィード星人から数名人をお借りしたいのですが、可能でしょうか?」

「可能か不可能かで答えるのならば、可能だろう。ですが、すぐには無理ですね。最低でも一週間は欲しいな。それとその理由もお教え願いたい」

「ええ、かまいませんよ。頼んでるのはこちらですから。理由はウィード星人の料理が我々地球人に人気でして、その調理法を伝授していただければと思いまして。そうすれば、我々の、地球の料理とウィード星の料理を組み合わせてさらに良い料理が生まれるのではないかと考えています」

「なるほど。理由は理解した。政府にも伝えておこう。まあ、快諾しかしないだろうが,,,。ところで、今日はそれだけか?」

「今日の要件はこれだけです。では失礼します」

 こうしててまた惑星間での約束事が増えた。この判断が吉と出るか凶と出るかこの日は誰も知らない。







 それからまた日がたち、音無橘が修学部2年になったころ事件が起きた。







 そろそろ本編(惑星間戦争)です。正直一番書きたい所です。このためにここまで書いてきたといっても過言じゃないです。ですので一部設定が崩壊するかもしれません(あからさまに保険をたてる)。その時は温かい目で見守っててもらいたいです。

 誤字等ありましたら報告お願いします。

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