運命には抗えない

あぶそーぶ

2話 静寂を断ち切る者

 「それじゃあ、明日から補習ね?」

 そう零の担任が言った、、、。どうしてこうなったのかと言うと、サボったのがバレたのある。

   遡る事半日前,,,。勉強が終わり、少しして母零の親が帰って来たのだが、その時零は自分の浅はかさを知った。よく考えてほしい。主婦よりも早くに帰って来る高校生がいるだろうか?いや、いないだろう。いたとしても少なくとも零は違った。だから、母親は零を怪しみ、あろうことか学校に連絡を入れたのだ。

 それからは想像に難くないだろう。何せ学校側は零が風邪で休んでいると思っていて、親は急遽学校が休みになったと思っているのだから,,,。

 こうして零の憂鬱な学校生活が幕を挙げたのである。






 そしてそれから1ヶ月経った位のこと。この惑星に衝撃を起こす出来事が起こった。それは宇宙人の到来である。そう、それは本当に唐突な出来事だった。何せ空から金属の塊が降ってくるのだから。運良く墜落した場所が家と家の間の平地だったから良かったもののこれがもしどこかの民家に落ちたら、なんて言う想像をしたら身が震え上がるだろう。

 さて、その問題の金属の塊の大きさだ、縦幅が6m、横幅が3m、高さが2mという少し大きい車ぐらいである。

 周りの人々が恐怖(中には興味がある者もいる)していると、その金属塊から人が降りた。全身になんやらパワードスーツのようなものを着込んでいるその人は周りの人を確認すると、ヘルメットをとった。特徴のない黒髪、黒目、黄色い肌を持ったその男性は、優しげな声色で言った。

「あのぅ、すいません。図々しいのは分かってるんですけど、ここら辺で1番近い偉い方ってどなたかご存知ですかあ?この件について謝罪と要件を伝えたいので、、、」

 この件とはもちろん墜落した金属塊が作った大穴のことである。そしてこの辺りで一番偉い人と言ったら市長(ここは魔塊市まかいし。さらに言うとこの辺りで1番権力の強い街である)なわけで、周りの人は宇宙人を市長の所へ連れていった。

 その行動が未来の悲劇を呼ぶとも知らずに、、、。






 こんにちは!これから後書きで設定を書くことにしました。本編には関係ないとは思いますが、深くまで探求したい、という人は見ていってください。

 今回は宇宙人が出てきましたね?何となく分かっているとは思いますが、モデルは日本人です。言葉ももちろん日本語です。ただし、コッブやテレビ、本文でも出てきたようにスマホ等私達が日常的に使っている外国語や造語は事前告知なしに使われるかもしれません。もし、気になる方がいらっしゃるのであれば、ご意見下さい。

 そして惑星の人々は一律して日本人の特徴を引き継いでいるとお考え下さい。そちらの方がわかりやすいと思うので。こちらも日本語を話します。

 そして技術関連ですが、現代日本の技術がそのまま扱われているとお考え下さい。ただし例外として、宇宙関連の技術は全くないです(スマホはネットないと使えなくね?、と考えた人には申し訳ございません。この惑星には魔法を介した情報伝達が可能となっているのでスマホはそれを補助する役割を担っています)。

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