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クロ猫のクロウ

◇第6話◇ 王都ヴァッフルベル


「君がエルムだね…?」
「アァ、ソウダ…」
「ユーリ君、エルムと契約を交わしてみるか?」
「契約って何体ともできるの!?」
『私がご説明いたしましょう』

主に魔導師には3つの職業が存在します。魔法を操る魔法師、錬金術に長けている錬魔師、そして召喚獣を操る召喚師です。

『そして、ユーリ様はその召喚師になります』
「俺が…召喚師…」
「召喚師は無数に契約できる。というわけではないが、魔力が高ければそれなりに契約できる」
『更に』

ユーリ様の魔力は9999です。その中の神龍との契約に使用した魔力は2000程度。エルムのような下級魔物は契約するのにもあまり使いません。

「契約するとどうなるの…?」
「要は支配下になる。召喚師の命令は絶対。逆らえばそれ相応の罪が課せられる」

エルムと契約すれば、一緒にいられる…。でも、エルムの自由がなくなる…。
どうしたらいいんだ…。俺はどっちの選択をすれば…。

『書き換えすればどうでしょう?』
「書き換え…?」
「なるほど…。確かにそうすればエルムと契約しながらエルムにも自由が与えられる…」
『書き換えは創造主にしか出来ません。しかし、私達ペントリウスでも創造主には遭ったことがありません』
「じゃあ、どうすれば…!」
『"エルブレイド"』
「エルブレイド…?」
『エルブレイドとは…』

唯一下界と天界を結ぶ水晶体であり、魔力を持つ者が触れば、水晶体越しにであれば創造主との対話が認められる代物です。

「しかし、実際のところ王都が出来てから1200年誰も創造主との対話は叶っていない」

そんな…。じゃぁ、どうすれば…。

「人の家の前でなに暗いムードだしてんのさ!」
「お母さん…!」
「エフリート、あんた悩むタマかい?」
「フッ…そうだったな…」
「それにユーリの魔力は9999だよ?」
「な…!」
「うそ…」
「凄マジイナ…」

なんで母さんが知って…!?

「帝王の眼<ラストアイ>。それが私のスキルなもんでね。見えちまうのさ」
「9999なら或いは…」
「エフリートさん、行こう…!王都へ…!」






『王都へ行くのには馬を使ったとしても1日かかります』
「長っ!」
「どうする…?歩いていくかい…?」

いやいやいや、無理だろ!馬でも一日かかるのに、それを歩きで…!?
足が棒になるごときじゃ説明できないような足になるぞ!?

「エフリート様、私にお任せください」
「そうか、エリンなら…」
「はい。ユーリ、見せてあげる。これが私の魔力…!」

""空間魔法無限の宝箱<デ・ベグレクト>!!""

空間に鈍色の円が生まれ、そこから馬車が出てきた。エリンの魔法は空間魔法か…、っていうことはエリンは魔法騎士の部類なのか…。

「よし、向かうぞ!王都ヴァッフルベルへ…!」
「母さん…」
「たまには…帰ってきてね?」
「うん…」
「小剣は持った?」
「大丈夫」
「松明は?」
「持ってるって」
「行ってらっしゃい…!」
「行ってきます!」

馬車に乗り込み、俺は今日はじめてハーレン村を出た。目指すは王都ヴァッフルベル。創造主に会うために!






「速いなぁ…!もう魔界の森を抜けた…!」
「聖騎種の馬だからね♪これなら2時間もかからないよ♪」
「さて、王都へ向かう前に、王都について色々と話しておこう」
「王都について…?」
「あぁ…!王都は…」

英雄王族レリエルト族の治める国で、全ての国の中立国になっている。つまり、どの国よりも優れているのさ。

「そして、王都には6つの街で出来ている。まずは…」

北都ヴェッシブル。通称職人の町とも呼ばれている。武器を作るならそこしかない。
次に南都レイアルト。商店街や歓楽地となっていて、民たちの憩いの場になっている。
そして、東都デレンガ。主に魔法道具を売っている場所だ。そこにある鯱の尾鰭亭のサンドウィッチは絶品だぞ。
次は西都ブブルブレイ。闘技場や訓練施設、騎士団の寮なんかもそこにある。
そして我等が王都ヴァッフルベル。国王レリエルト:セルム様が治める街だ。誰もが自由に出入りできる聖なる都。

「あと1つは…?いまので5つ目だよね…?」
「最後の街は、最下界オカレイン…」

魔力も武力も智力もない所謂穢多非人の住む街。毎日なにもせずぐうたらと暮らしている。

「それって…聞こえはいいけど…つまり…」
「あぁ、軟禁だ」

国はオカレインに生まれた民は使い物にならないと封じ込めている。
そして、それをオカレインの民たちは受け入れている…。

「そんな…」

話は逸れたが、続きを話そう。それぞれ街には騎士団が存在している。国王に命を受け、街全体を守護する存在としてな。
北都には上級魔法騎士団風煙の狼煙団<ゼネット>が、南都には魔法騎士団安寧の森団<ロル>が、西都には上級魔錬師団最果ての彼方<ルノワール>が、東都には上級魔法騎士団消えぬ太陽団<フレオ>が、そして王都には国王直轄騎士団<ベヨネッタ>と国王直轄護衛部隊<ドール>が所属している。

「オカレインには…?」
「言ったろ?見放されているんだ。誰も所属はしていない」
「それが国王の命なの…?」
「…」

違いそうだな…。あとでしっかり調べないと…。

「っと…時間はあっという間だな…。着いたぞ。我等が還るべき故郷、王都ヴァッフルベルに!」
「ん…?…!でかっ!」

30mはある外壁にそれと同様な巨大な門。そしてそれを越える巨大な城。
異世界にやって来て景色が綺麗だと思ったことはあった。でも、この景色を見せられたら一体何に驚けばいいのか分からなくなる…。

「フフ…。驚くのも無理はないだろうな」
「ここが…王都…」
「ようこそ!幸福と安寧の国、王都ヴァッフルベルへ!」



◇第6話◇ 王都ヴァッフルベル    fin,

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