学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

緊急事態

いきなり心拍数が低下してきた。

ピピピーピピピー

それを見た私たちは、すぐにナースコールを押した。

「どうしたのですか?」

そう言って入ってきた看護師たちは、目の前の状況を見て、

「すぐに先生を呼んで!!とりあえず、カンフル剤を…」

「タチハラさん!!大丈夫ですか?」

意識を回復していないにも関わらず、本人に声を掛けだしている。つまり、これはかなり危険な状況だ。それを見ているお姉ちゃんの死にそうな顔が…けど、お姉ちゃんはあきらめていない

「めぐみ君!!めぐみ君!!」

必死に呼びかけている。それにペイペイちゃんも加勢した

「「めぐみ君!!めぐみ君」」

2人を見て私も声上げた

「「「めぐみ君!!めぐみ君」」」





「生き返りたいです」

俺の回答を聞いた冥界の女王はため息をついた。

「なぜ…こんな好条件を…」

そんなことを言いながらも、次の試練を始めたのだった。

それは、この世界の食べ物を食べてはいけないというものであった。しかも、俺の体にはハラペコという魔法をかけられていた。更に、ラジコミという魔法まで

ラジコミ・・・・これは、マミのラジカルコミュニケーションを聞くと夢+努力=現実という夢の方程式を思い出すというものであった。それは、夢は現実になる。今現実に存在するものは昔の人が夢見たものであるということである。
それはさておき、9月22日にマミのラジカルコミュニケーションの放送が10年ぶりにあった。それは人々に感動を与えるものであったと、後世の歴史家たちは、語っていた。

そして、これをクリアしたおれは、第3の試練を受けることになった。

「それでは、第3の試練です…この試練は声を上げてはいけません」

そのことを聞いて、俺は簡単だと思っていた…しかし、それは想像を絶する内容だった。俺は、ある空間をじっと見ていた。そこは、日ごろ俺が通ている学校への通学路であった。

楚の通学路で…ペイペイちゃんが拉致をされるのであった。しかも、俺の目の前で、その時に一緒にいた。俺と沙織さん、紗耶香ちゃんも一緒に

「ふふふ…」

俺たちは運がいいのか・こんな美人ばかりを拉致できるなんてするとペイペイちゃんが

「目的は私のはず・・・・他のみんなは関係ないわ」

「残念だな?…お前の言い分はきかねぇよ」

そして、しばらくすると

「ざんねんだったな。交渉決裂だ…」

こうして、終えの目の前で、彼女たちが凌辱をうけはじめる。しかし、俺は声を上げることすらできない。ただ、隙を見て、奴らの邪魔をするしか方法はなかった。しかし、その行動は更にむなしいだけをぞうふくするだけであった。。しかし、そのことは更に悲劇を巻き起こす

「うるせえんだよ!!君は」

そう言って、俺にナイフを向けた若い人物、おい、そいつうるせえぁら殺っちまえ・・

「やったら、俺も抱けるのか」

「そうだ・・」

「じゃぁ・・・・そこの兄さん!!悪いが死んでもらうは…」

振り上げたナイフ…俺は自分の死を覚悟した。その時だった。

「あぶない!!」

そう叫んで、おれとその若い衆の間に割り込んで、振り下ろされたナイフの直撃を受けたのは沙織さんだった。思わず声を上げそうになるとさおりさんが

「めぐみ君!!声を出さないで…」

そう言いながら、俺の前で崩れ落ちて行った・・・





めぐみ君が非常事態を迎えてしばらくたつ。私たちは、蚊帳の外だった。しかし、そんな中、おねぇちゃんはいきなりさけんだった。

「めぐみ君!!声を出さないで…」

私とペイペイちゃんはその言葉に驚いたんだけど、今度は、おねぇちゃんの様子がおかしかった。私たちは、ナースを呼ぶと

「これは大変!!」

そういって、おねぇちゃんをどこかへ連れて行った。そこは、ICUだった。





沙織さんの命がけの声に俺は声を出さずに耐えきっていた。というより、無言で涙を流していたのだった。

その様子を見ていた冥界の女王は

「わかった…おぬしたちの愛の深さがよく分かった」

悲しみに打ちひしがれる俺に話しかけてきた。俺自身、現実かどうか判別できない状態。てっきり、沙織さんが俺のために命を落とした。そう思っていたのだ。

するとそこへ
冥界の女王があらわれ

「そなた、彼女を守るように…現世の人間が冥界にまで声を掛けるなんてありえない」

「そうですか」

「彼女は、一生守るように」

こうして、死後の世界でも沙織さんに助けられたのだった。




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