学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

ゴールデンウィーク そうだ!!温泉に行こう!!

電車に揺られること2時間、流石ゴールデンウィークのことだけはある。人が多い。そう言えば、昨日、久しぶりに瀬里奈さんを見たら

「温泉行くんだって~。恵君、これ渡しておくから、向こうに付いたら明けるのよ。絶対に」

一つの紙袋を渡された。あれはいったい何が入っているんだろうか?いやな予感がしたんで、あの紙袋は俺のカバンに入れていなかった。だから、もう気にすることはない。そう思ってみんなを見ると楽しそうにしている。なんだかんだ言っても高校生同士、こんな時は、遊びが優先になる。

温泉がある駅で降りる。ここらかは、バスに揺られて、山を登って温泉街の入口まで向かう。いわゆる路線バスって奴だ。こうして、温泉街入口に到着。バス停に降り立つと

「う…さむい…」

5月だというのに思ったより寒い。俺は、ジャンバーを着ていたので何ともないが、半そで姿のペイペイちゃんが寒そうだ。かわいそうなので、俺のジャンバーを肩にかけてやった。

「ありがとう…」

そんな彼女を見て沙織さんと紗耶香ちゃんは

「私達も半そでにしてくればよかった」

「そうね」

小言をいう始末。それでも楽しかった。途中、いろんなお店があって、それを見ながら旅館に入るとなんとも立派な旅館だった。部屋に入ると

「わー広い!!」

畳の間があって、その奥に寝室が、しかもクイーンサイズのベットが二個も並んでいる。そして、極めつけは紗耶香ちゃんの一言だった

「見て見て~!!ここにお風呂があるよ!!」

バルコニーに風呂が付いているのだ。しかも、寒くないようにとサンルーフになっている。

「これだと、みんなで入れるね」

ペイペイちゃんの一言にみんなが驚いた。

***

さらに驚いたことがあった、それは、鞄を開けた時のこと、なんと置いてきたはずの紙袋が何故か鞄に入っている。これは一体どうしたことなんだ?

「恵君 どうしたの?」

「あ…いや」

沙耶香ちゃんに後ろから声をかけられびくついて不審な行動をとってしまった。

「なんでもない」

「ふーん」

それよりあの紙袋の中身が気になる。ちょっと重たい四角い物体と何かが入っているのは確かなんだけど、俺はその正体を知らない。

***

取りあえず、みんなとは別行動で温泉に入って来て、夕食の時間、夕食は2階にある露庵という和食でバイキングだ。しかも、鉄板焼き、お寿司、天ぷらを目の前で作ってくれるというサービスもあり、美味しくいただいた。特に黒毛和牛ロースは絶品だった。満腹、満足した俺たちは部屋に戻る。

「ちょっと食べ過ぎたわ」

「うーん…私も」

「バイキングはたべすきちゃうのよね」

などとみんな言っている。確かに俺も食べ過ぎている。するとペイペイちゃんが

「もう一度、お風呂に入ろうかな」

沙織さんもやけに乗り気で

「私も入ろうっと」

沙耶香ちゃんまで

「私も!!私も!!」

そうかみんなもう一度お風呂に入るんだ。そう思っていると、みんなの視線が俺に集まった。

「ど…どうした?」

「めぐみくんは、入らないの?温泉」

「え?おれ?俺がどうして?」

ペイペイちゃんが

「せっかくここにお風呂があるんだもの、みんなで入りましょ」

「入りましょって…あのね…」

「大丈夫…みんな水着持ってきたから」

思いっきりがっくりくる言葉なんだけど、別な意味でほっとしている。けど、俺は水着を持ってきていない。

「じゃ…俺、パス…俺水着持ってきていないんだ」

「うそ!!ちょっと調べるね」

「あ!!紗耶香ちゃん!!待って!!」

沙耶香ちゃんは素早い動きで俺のカバンのチャックを開けた。

「だめー!!」

そして、紙袋を発見したのだった。

「めぐみくん?これ何?」

あーーーー!!破滅だ!!




「学園のアイドルと同居することになりましたが・・・」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く