学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

謎の中国人 1



さっきの紗耶香ちゃんの言葉には驚いたけど、そんなこと考えたこともなかった。そう言えば、夫婦のふりをし続けているからだろうか、親父が拘束されたと聞いてから、ほとんど、沙織さんのそばにいる。近すぎてそこにいることが当たり前になって来ている。
ひどいときは、俺の前で着替えまでするほどに、下着姿までだけど、彼女には、俺に見られるということに抵抗はなくなってきているようにも思えた。だから、時々、一緒のベットで寝ることもある。Hなことは一切しないんだけど、そんな近い距離でも、彼女の悲しみは中々取ることはできない。
だから、一緒にいているんだけど…

俺…

どうしたらいいんだろう…

あれから数日、瀬里奈さんと紗耶香ちゃんからの結婚しろという圧力が強くなってきている気もする。時には、わざと二人にさせようとしている気配さえ感じるんだが、悲しみにくれる彼女を見るとただそばにいることしかできない。沙織さんもそのことを望んでいるかのように、そこにいる。

結婚か…

いつも夫婦のふりをしていたから実感がわかない。

俺は沙織さんさえよければ、いいことなんだが…

そして

今日も二人が言ってきた。

「今日こそ覚悟を決めてよ!!」

「そうよ。おねぇちゃんをいつまで一人にしておくつもりなの?」

「あ…だから…それは、俺だけの問題じゃなくて」

「恵君…逃げるんだ」

「逃げてなんかないよ。沙織さんの意見も」

「やっぱ、逃げてんじゃん!!」

そこへ、沙織さんが入って来た。

「何の話をしているの?」

すると紗耶香ちゃんが

「おねぇちゃんと恵君が結婚するように…」

「は?」

「だから~沙織が幸せになる様に、お母さんも」

顔を真っ赤にした沙織さんは、怒鳴りあげた

「そんな気を使わなくても結構よ!!」

慌てて逃げる二人を横目に、俺と目があった。

「はぁ~恵君…ごめんね。ただでさえ、大変な時に…」

すると沙織さんは言葉に詰まった。ぼそりと結婚か…と呟いて、頭を数回横に振っている。そして、

「ごめん…」

「なにが?」

「ごめんね…」

沙織さんが泣き崩れるのを抱きしめるくらいしか出来なかった。

「ありがとう…」

「いいよ…」

「もう大丈夫だから…」

しばらくして、沙織さんが落ちついた頃

ピーンポーン

ピーンポーン

俺たちの家にある美少女が訪問してきたのだった。

「ここは、立原亮さんのお宅ですか?」

「はい。そうですが」

目の前の美少女はにっこりとほほ笑んでいた。そして、不思議そうに見ている俺たちに

「私、シー・ペイペイと申します、おじい様からここに住んでいる。立原亮さんの息子である恵さんと結婚するために、やってきました」


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