学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

親父の秘密

人には言えない秘密がある。このことは息子の恵にも言っていない。瀬里奈は知っているけど、息子は知らない。そんな秘密がある。久しぶりの海外出張、と言っても俺自身で勝手に決めることが出来るのだが……
さてと、今回は上海に来ている。やはり、見た目はかなり発展していて、ホテルもかなりいいときている。ただ、食べ物はというと、俺の好みではない。今日も商談で会食したのだが、食べきれないほどの食事を出してきて、結局残してしまう。日本では考えられないけど、これが中国の文化らしい。特に小食の俺としては、つらいものがあった。
女を抱くことが出来ない俺…親友の瀬里奈が困っていると聞いて、助けることにした。良く調べると旭友会の連中が絡んでいた。奴らの狙いは沙織にあった。あの美貌と体型、下手なアイドル顔負けといったところだ。そんな彼女を食い物にしようとしていた。しかし、話は簡単だ。彼女が人妻になればその価値はグンと下がる。ましてや上お得意の俺の身内ともなれば手は出せない。だから息子と結婚させようとしたが、沙織は俺を選んだ。彼女には悪いことした。俺は、彼女を抱くことはできない。死んだ妻以外を抱くことは…悲しいことだが事実だ。ぼちぼち、沙織をどうやって自由にしてやるかをそろそろ考えないといけない。

この間も何故抱いてくれないのかとか聞いてきたが、俺には、沙織を抱くことはできない理由がある。だから、すまないとだけ言った。

それでも沙織は諦めない様子だ。だから

「俺がやきもち妬くくらい恵と仲良くなっていたら考えてもいい」

そう伝えたのだった。あれは、言うべきだったのか?未だに悩んでいる。

シャワーを浴びる前、鏡に映った自分の姿…

これじゃ、女は抱けないよな…





瀬里奈は家に帰って、沙織の姿を見て驚いた。それもそのはず、沙織は何故か、恵君にべったりなのだ。沙耶香が私に泣きついてきたんだけど、沙織の行動を肯定しないと、私たちは路頭に迷ってしまう。多分、沙織は覚悟を決めて結婚した。けど、亮が言っていた通り仮面夫婦状態が続く、これは初めからわかっていた。しかし、そのことに沙織は心が持たなかったのかしら?

「沙織、このこと亮は知っているの?」

「うん♡、亮さんも了解はとっている」

亮の奴何を考えている?恵君と沙織をくっつけるつもりなの?私にとってはどっちでもいいけど、しかも、あの張り切りようは尋常じゃない…








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コメント

  • ノベルバユーザー219841

    こういう展開期待してたわぁ!
    結構好きやわ笑

    1
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