学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

もうすぐクリスマス

俺はクリスマスというものをちゃんとやったことがない。というより子供のころの記憶が少ないからだ。母親を亡くしてからは、親父もクリスマスどころじゃなかったから、なおさらなんだけど、今年は、違う。それは、紗耶香ちゃんが

「今年の〇ンタッキーの予約してきたから・・・」

そこから話が始まった。そして、クリスマスケーキを予約して来いと言われた俺は、困った。しばらくそんなものを買ったことがないからだ。すると、沙織さんが

「恵君、私、一緒に行くわ」

「あ~おねーちゃんずるい。私も行くー」

こうして、俺は、沙織さんと紗耶香ちゃんと近所の和菓子屋ボンボヤージュへ行った。

「どうして、和菓子屋なのよ」

「そうよ」

二人してぶー垂れているが、ここの和菓子屋さんは、和菓子職人でありながら洋菓子もきっちりと勉強してきたパティシエの資格を持っている。しかも、何かの選手権で賞を取っているのだ。たまたま、実家が、旅情庵というお店だったんだけど、息子さんが、ボンボヤージュと名前を付けているのだった。看板以外はどう見ても和菓子屋さん。

中に入ると、宝石のようなケーキが並んでいた。

「え?」

「うそ?」

そのインスタ映えしまくりのケーキたちを見て、目を輝かせる二人、俺がホールを頼もうとするとブッシュドノエルも捨てがたいと言い出したのだった。いろいろあって、ブッシュドノエルとホールケーキの両方を注文したのだった。

次にトイ〇〇スに行って、クリスマス飾りを購入して家に戻ったのだった。

そして、翌日、学校に行くと、みんなにこのことがばれていて、クリスマスの用意って、二人でいってラブラブでしたね。そのことが原因で、

二人っきりでメリークリスマスですか?

ということは?

メリーくり〇〇スマスですか?

ばき!!

「沙織様になんてこと言うんだ!!」

「綱紀粛正だ!!」

そんな下品なことを言ったやつはその場でみんなにフルボッコにされていた。


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