学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

明るい家族計画


沙織さんが明るい

いつにもまして、昨日、ハグをしたせいだろうか?

すると妹の紗耶香が

「おねぇちゃん?いいことあったの?」

「内緒・・」

「ふーん」

今度は、瀬里奈さんが

「新婚生活はいいけど、ちゃんと家族計画もしておいてよね」

「おかあさん!!」

ぷいっと怒ってしまった。

あ・・・かわいい・・

なんで俺がこんなことを思っているのだろうか?

しかし、現実というものはつらい。あの後、親父とうまいこといったんだろう。なにかショゲショゲしている俺がそこにいて、残酷にも沙織さんはそんな俺に手をつないでと甘えてくるのであった。





ちょっと大胆に手をつなごうと言ってしまった。どのみち学校では付き合っていることになっているんだし、別にいいよね。

あ・・・

びくっとなった・・・

子犬みたいでかわいい・・

学校へ着くといつもの連中が遠巻きで私達を見ているんだけど、もう慣れてきた。

「さおりん!!おはー」

「りーな!!おはー」

里奈と亜里沙がやってきたので、恵君・・お役御免だ。

「ばいばい・・」

すると亜里沙が

「さおりん・・・めっちゃ機嫌いいね」

「そう?」

「もう・・・ラブラブなんだから~」

「ほんとーこっちがやけるー」

機嫌がいいのは間違いない。てへへと笑っている私がそこにいた。






「めぐみ・・ラブラブじゃん」

本田が俺の所にやって来た。普段だったら周りの嫉妬した連中と一緒に何かしようとしてくるのだが、今日は何もしない。

あれ?

そう思っていると佐久間がやって来て

「すごいな!!恵!!この間のデートで二人が抱きあっていたって、学校中の噂だぜー」

「どうして、それをみんなが知っているんだ?」

「あれ?」

佐久間が顔をそむけた。俺が本田を見ると顔をそむけた

「お前ら~!!」

「「まぁ~まぁ~」」

「俺達だけじゃないから」

「ということは?あの二人も?」

「ほかに見ていた奴らがいるらしい」

最悪だ・・・・

「いいじゃん!!堂々としてろよ」

「何も悪くないって」

「それより、あっちの方はちゃんとしとけよ」

「あっちって?」

「ほれ?」

「だから?」

「あれだ」

「は?」

「とぼけるな・・・ま・・・妊娠したってことないように」

「はぁああああ」

なんだかよくわからない会話の横で、冷たい視線を感じた俺は、これ以上会話をするのはアブナイと話を辞めたのだった。




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