第0.5話～ハーフ～

　この世界では、様々な種族がいがみ合っている・・・

　そんな世界だが、共通の敵は存在する・・・

　それは、魔物に魔王・・・

　ちなみに、魔王と言っても魔族の王ではなく魔物の王である。人族、魔族、獣人族、エルフ族、ドワーフ族の国は王国ではなく帝国だ。その為、帝王、魔帝、獣帝、森帝、鉱帝とそれぞれ名乗っている・・・

　共通の敵は魔物と魔王・・・そして、共通の認識としてハーフは迫害の対象であり、見つけ次第報告または殲滅が義務となっている。

　ハーフと言っても遥か昔に交わった者達も含まれている・・・

　エルフと邪神が交わったとされるダークエルフ・・・
　妖精と魔人が交わったとされる妖魔・・・

　さらに別の種族同士が結婚し子供をつくることも、禁止されているがごく稀にある・・・

　ハーフには両方の良い部分と悪い部分のどちらかが受け継がれる。だが、良い部分がそのまま受け継がれるのは稀であり、基本的に悪い部分または多少の上昇、下位互換となる。

　その為、ハーフはひっそりと見つからない様に暮らしているのだ・・・

　そんなハーフだが、ハーフには誰も知らないことがある・・・

　それこそ、神でさえ知りえないことだ・・・

　ハーフは生まれながらに特別な力が宿っている、それは交わった種族によって異なり、それぞれの種族の持つものよりもとても強力だ・・・・・・

　だが、それに気づく前に殺される・・・

　たとえ気づいたとしても一人では数の力には叶わない・・・

　そして、それは起こった・・・

　ある日、ハーフの集落が破壊された・・・

　それだけなら何も問題はなかった・・・・・

　一歳にも満たない赤ん坊を見逃がすことがなければ・・・・・・・・・

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第0.5話～ハーフ～

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