世界のバグ~《ダンジョンマスター》となりて世界に抗う物語~
閑話~ユナ~
次の日、お兄が死んだことを伝えられた・・・
なんでも、自分のステータスがわかって興奮したのか、森の中へと入って行きそこで魔物に襲われたそうだ・・・
(なん・・・で・・・・・・お、兄・・・)
「お兄が・・・お兄が・・・う、うわぁぁぁぁぁぁん!お゛に゛い゛ぃぃぃぃぃ!」
それを聞いた瞬間、私は泣いた・・・
その後も、聖女だとか、勇者との婚約だとか言っていたけど・・・そんなものはどうでもよかった・・・
私は自分の部屋で泣き続けた・・・
一日・・・二日・・・三日経っても私は自分の部屋から出ることはなかった。
両親は私のことを心配していたようだったが、お兄のことを悲しむ様子はなかった・・・
五日が経ち、少し気持ちが落ち着いた。私はお兄の埋められている場所を、両親から聞いた・・・
両親は話を聞くことを条件に、渋々だったが教えてくれた。・・・
両親の話を改めて聞くと、私とお兄の婚約者だったキラが聖女であり、聖勇者との婚約を結ぶことになったらしい・・・・・・
私は拒否したが・・・
「これは決定事項だ!」
と言われ、私の意思とは関係なく決まってしまっていた。
私が王都へ行くのは十八歳になってから・・・つまり五年後になる・・・
キラはもう既に勇者と一緒に王都へと向かったそうだ・・・
ユナは王都へ向かうその日まで、毎日ユウの墓へと通い続けた・・・・・・
ユナはユウのことを兄としてではなく、一人の男性として好いていた・・・
切っ掛けは、単純・・・十歳のとき虐められていた私を助けてくれたことだった・・・
今まで、無口で無愛想な私にも優しくしてくれてはいたが、頼りなさそうな印象であった・・・その頃の私は誰とも関わろうとせずにいて、今思うとお兄のことも無視をすることが多かった・・・
でも、その時を境に私はお兄を一人の男性として意識し始めた・・・
その後も、何度も接すうちに淡い恋心が芽生えたのだ・・・・・・
三年後、ユナは白い肌と黒というよりも漆黒を思わせる髪を持つ絶世の美女へと成長した・・・
そして、王都へ向かう当日お兄のお墓へと最後の挨拶に向かった・・・・・・・・・
なんでも、自分のステータスがわかって興奮したのか、森の中へと入って行きそこで魔物に襲われたそうだ・・・
(なん・・・で・・・・・・お、兄・・・)
「お兄が・・・お兄が・・・う、うわぁぁぁぁぁぁん!お゛に゛い゛ぃぃぃぃぃ!」
それを聞いた瞬間、私は泣いた・・・
その後も、聖女だとか、勇者との婚約だとか言っていたけど・・・そんなものはどうでもよかった・・・
私は自分の部屋で泣き続けた・・・
一日・・・二日・・・三日経っても私は自分の部屋から出ることはなかった。
両親は私のことを心配していたようだったが、お兄のことを悲しむ様子はなかった・・・
五日が経ち、少し気持ちが落ち着いた。私はお兄の埋められている場所を、両親から聞いた・・・
両親は話を聞くことを条件に、渋々だったが教えてくれた。・・・
両親の話を改めて聞くと、私とお兄の婚約者だったキラが聖女であり、聖勇者との婚約を結ぶことになったらしい・・・・・・
私は拒否したが・・・
「これは決定事項だ!」
と言われ、私の意思とは関係なく決まってしまっていた。
私が王都へ行くのは十八歳になってから・・・つまり五年後になる・・・
キラはもう既に勇者と一緒に王都へと向かったそうだ・・・
ユナは王都へ向かうその日まで、毎日ユウの墓へと通い続けた・・・・・・
ユナはユウのことを兄としてではなく、一人の男性として好いていた・・・
切っ掛けは、単純・・・十歳のとき虐められていた私を助けてくれたことだった・・・
今まで、無口で無愛想な私にも優しくしてくれてはいたが、頼りなさそうな印象であった・・・その頃の私は誰とも関わろうとせずにいて、今思うとお兄のことも無視をすることが多かった・・・
でも、その時を境に私はお兄を一人の男性として意識し始めた・・・
その後も、何度も接すうちに淡い恋心が芽生えたのだ・・・・・・
三年後、ユナは白い肌と黒というよりも漆黒を思わせる髪を持つ絶世の美女へと成長した・・・
そして、王都へ向かう当日お兄のお墓へと最後の挨拶に向かった・・・・・・・・・
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