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世界のバグ~《ダンジョンマスター》となりて世界に抗う物語~

キユラ

第5話~死~

 処刑が始まった・・・

 聖勇者とその仲間の魔術師は、僕にありとあらゆる魔法を放った。

 《ホーリーレイ》《獄炎の宴》《雷龍の咆哮》
《氷華剣舞》《風斬》《光の千剣》etc・・・

 一瞬せ喉が焼かれ、声もなく苦しむ僕を・・・

 歓喜に満ちてた顔で見ていた・・・

 己の力を見せつける様に魔術は益々激しくなっていった・・・

 だが、ユウは一向に死ぬ気配がない・・・

 もう、肌も爛れ、光の刃が身体中に突き刺さり、腹も半ばまで切り裂かれている。

 ユウは何度も痛みで意識を失い、痛みによって目覚めるということを繰り返し、心までボロボロである・・・が、身体中の傷は少しづつだが、着実に治り始めている・・・

「魔術じゃダメ・・・か・・・」

 そう言って、聖勇者は剣を僕の身体に突き立てた・・・

「があ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙・・・!!!」

 何度も何度も・・・

 魔術とは違った痛みにユウはさらに苦しんだ・・・

「まだ死なないのか・・・ゲナード」

「おう、任せてくれ!」

 さらにゲナードも加わりさらに攻撃は激しくなって行く・・・

 殴る、蹴る、斬撃、魔術・・・

 もう、人型を留めないほどボロボロになりながらも、ユウは生きていた・・・

「はァ・・・・・・しょうがないなぁ・・・あれを使うか・・・」

 そう言って、聖勇者は懐から二つの薬を取り出した。

「これはね・・・スキル封じの薬と猛毒薬だよ・・・凄い高いんだよ?・・・はい」

 聖勇者は、二つの薬をキラへと渡した・・・

「はい!」

 キラは、聖勇者に頼まれたのが嬉しいのか頬を緩ませた・・・

 そして、僕にとても嬉しそうな笑顔を向け・・・

「じゃあね・・・うふふ」

 二つ薬を僕の口へと流し込んだ・・・

(ああ、みんな・・・ごめ・・ん・・・・ね・・・)

 そこで僕の意識は暗転した・・・












「死んだかい?」

「はい!」

「そう、じゃ、念の為に埋めておこう・・・」 

 そう言って、勇者はユウの身体を地中深く埋めた・・・















 こうして、ユウは人としての生を終えた・・・

































 そして時は流れ、ユウの死から三年が経ったある日・・・










 物語が、再び動き始める・・・


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