世界のバグ~《ダンジョンマスター》となりて世界に抗う物語~

キユラ

第0話~聖邪戦争~

 遥か昔、多数の神と多数の邪神が世界を管理していた。この世界はと人族、魔族、天使族など、数多くの種族が共存していた。
 神と邪神の何柱かは、それぞれの種族の国を支えていた。多少の小競り合いはあったが、一つの種族が他の種族を迫害することもなく、平和であった・・・








だが、永い永い時間が過ぎ去ったある時・・・・・








それは起こった・・・・・・・








 それは唐突であった、人族や天使族といった神々を信仰している国が突然に邪神達を信仰している国々を襲いだし、自国の邪神側の人々を殺したのだ・・・
 邪神や襲われた国々の者達は酷く混乱した・・・
 それと同時に、怒り狂った・・・








 邪神達は現状にとても満足していた、自分達の欲望や力を押し殺して過ごさねばならない者もいたが、皆等しくこの時間が続くことを願っていた。








 だが、神達はそうではなかった・・・
 神達は欲望や邪な思いや感情から生まれた邪神達を良く思っていなかった。
 自分達と対等に扱われているのが気に食わなかった。
 その思いが積もりに積もって、ついには邪神達を滅ぼすことを決め、行動を起こした。








 その後、邪神達と神達、それぞれの国の者が、世界にある四つの大陸のそれぞれので戦いが始まった・・・




 人族は特殊な能力等無く、全ての種族の中で一番弱かった。
 そんな人族に神達は力を与えた。
 ある者は勇者として特殊な力を授かり、ある者は神器と呼ばれる神々の武器を授かった。
 その力を使い人族は、多くの国を滅ぼし、神達の陣営に大きく貢献した。




 魔族は特殊な能力を持ち、力も強く全ての種族中でも強い部類に入っていた。
 そんな彼等でも、神達から力を与えられた人族には叶わなかった。




 他の種族にも神達は力を与え始めた。




 それを見て邪神達も、魔族やダークエルフ等、自分たち側に力を与えた。
 ある者は魔王としての力、ある者は自ら眼や腕等に強力な能力を授かった。






 それぞれの種族が力を授かり戦力は拮抗した。




 それを見かねた神達は戦場に自ら赴いた。それを察知した邪神達も戦場へと赴いた。






 そして・・・






 邪神達と神達の戦いが始まった




 その戦いは激しかった。


 聖なる炎や魔界の炎


 絶対零度の吹雪


 全てを引き裂く風刃


 神と邪神がそれぞれの能力を使い、相手を滅ぼさんとした・・・


 人族や魔族といったそれぞれの陣営の種族達も果敢に戦った。
















 その戦いは何百年と続き・・・




















 邪神達の敗北を持って・・・
















 終わりを告げた・・・










 邪神達はその戦いで傷つき、倒れた・・・中には消滅した者もいたが、大多数は消滅前に身を隠す事に成功し、力を回復させるため永い眠りに着いた。
 邪神派の種族達は、邪神達が居なくなった今、それぞれ思い思いの場所へと隠れ住むことに決めた・・・




 だが、神達も無事では無かった、消滅するものはいなかったが多くの神達は傷つき、永い眠りに着いた・・・










 そして、神々の戦いは世界に大きな爪痕を残した・・・


 元々四つであった大陸は、十の大陸となった・・・


 邪神達が居なくなったことで瘴気や負の感情が溢れ出し、世界に魔物を生んだ・・・
 

 そして、瘴気や負の感情と神々の力が混ざり合い、ダンジョンというものも現れた・・・


 神々の力の影響で世界にバグが生じ、変異スキルや、運命スキルと言ったものが生まれ、ステータスの一部または、その全てが極端に低いまたはその逆、という異常な者が生まれ始めた・・・










 さらに、神々が居なくなったことによって人族が暴君と化した。
 初めは邪神派の者達を滅ぼすために探し、殺していたが、次第に己が種族こそが一番優れているとし、己の欲望を満たす為に魔族の中でも容姿端麗なサキュバスやダークエルフ等を奴隷とし、さらには元々神達派であり、共に戦ったエルフや獣人までもを奴隷とし初め、妖精達を捕まえ自らの生活の糧とした。








 こうして、神達と邪神達の戦い・・・【聖邪戦争】は世界を混乱に落とし入り、終わった。






 そして、永い永い時が経ち、世界に魔何百年かに一度生まれる魔王、ダンジョンを管理する存在ダンジョンマスターが確認されはじめ、人族・人間がそれらに怯え、対抗するために各々の国の戦力を拡大し始めてから千数百年が経過した・・・





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